観光地で生まれ育ったわたしですが、
パニック障害のなごりで
乗り物やその移動が苦手なまま、
紹介するにも限られた場所しか
知らずに生きていました。
高所や閉所など、とんでもなかったのですが
この日は断崖絶壁をふたりで眺める羽目に。
高速道路の上を歩道橋で渡ったりなど、
これまで出来ないと思ってきた事が
難なく出来た1日でした。
この人といたら、
普通の人間になれるかもしれない。
そんな希望が芽生えました。
これが夫への依存の始まりです。
あとで思えば、
単純にそういった良い時期に差し掛かった、
それだけの事だったのかもしれませんが
出会った頃というのは、
何にせよ感動がつきものです。
この日は程よい疲労感を持ったまま、
初日過ごしたホテルへと向かいました。
そのまま2泊を過ごす事になります。
会話はやはり、
ふたりのこれまでの事ばかりでした。
重苦しい獄中の話も
できる限り、この時に聞いておこうと思いました。
もしも、ふたりにこの先があるとしたら
そんな過去を吹き飛ばせるような
笑っていられるような日々を送りたい。
この時に出し切っておきたかったのです。
むろん、わたしの過去についても
話す事になるのですが、
それはそれは多彩で、時が足りません。
この膿出しのような作業は
延々2日間続きました。
そこでタイムアップです。
遠距離恋愛における別れ際なら、
涙無くしては語れないものと考えていました。
ところが、夫は満面の笑みです。
わたしを元気付けるため、とは違う
すっきりとした表情に見えました。
わたしは仕方なく、笑います。
もう少し浸りたかったけれど。
帰り道の夫は何度も休憩をして
その都度わたしに連絡をくれました。
後に聞いた話では、
これからどうするのかを
ずっと考えていたそうです。
ですから、内容も少し
わたしを不安にさせるものが多く感じました。
そんなメッセージがしばし続きますが
到着の頃には一変します。
次に会える日は、
もう二度とサヨナラを
しない日に決めた。
わたし達は、文字の世界で出会い、
ゆらゆらと引き寄せられ
何となく会ったにもかかわらず、
未来を共にしようと
安易に決めてしまったのです。
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今日もご覧いただきありがとうございます。
長い時間をいかに短い文章にまとめるか、
仕事中にもそればかり考えています。
仕事中ですが仕事の事は考えません。
ケンカはまだ続いています。
時おり話しかけてきます。
はじめは夫が怒っていたはずですが、
今は嫁が怒っています。