不況になると口紅が売れる -13ページ目

不況になると口紅が売れる

~遊びゴコロで、世界を救おう!~

昨年11月、あの電通がロボット推進センターを立ち上げた。

事業領域は、以下の3つだという。

①開発領域:
 コミュニケーション領域での活用を中心とした、ロボットの開発およびコンサルティング。
②エージェンシー領域:
 ロボットに関する企業や人材のマッチング、およびロボットの広告利用など。
③コンテンツ領域:
 ロボットのキャラクターライセンス管理や、ロボット競技などのコンテンツ化。

「②」「③」あたりは、さすがに電通という感じがする。


ただし、ここでもうひとつ想定したいのが「ロボット周辺市場」である。

例えば、家庭用コミュニケーションロボットは、確実に次のような市場を伴うはずだ。

・ロボットの衣服
・ロボットのカスタマイズ
・ロボットの医療(修理)
・ロボットの下取り
・ロボットの家
・ロボット同伴の旅
・ロボットの教育
・ロボットの保険
・ロボットの葬儀

…まあ、今のところ笑って聞き流せる話かもしれないけど、つまりは、現在のペット市場と同じくらいのマーケットが考えられる、というわけだ。

例えば、お掃除ロボット「ルンバ」については、ルンバのお家や、ルンバのお嫁さん…といった想定外の市場が発生した。

こういう変てこりんなビジネスもまた、クールジャパンだよね、たぶん(笑)。
草葉の陰で、アシモフ先生と手塚先生が苦笑している…かな?
小売の再編に伴う効率化圧力が、不採算店の撤退を進行させる。
加えて高齢化の進展は、買い物難民問題をますます深刻化させるだろう。
独居老人が買い物行けずに餓死、といった悲惨な社会的事故も現れてきている。

徳島県で起業した「とくし丸」は、スーパーと提携して、小型トラックで移動販売を手掛ける個人事業者集団だ。
四国だけでなく、東北・関東・近畿・中部・中国でも販売網が広がっている。
また、スーパーやコンビニが移動販売車を導入したり、高齢者世帯に宅配するなどの動きも目立ってきた。
こういう動きに対しては応援したいし、そもそもこういうことこそ政治が着手すべきだと感じる。

ただし「買い物」は、単なる「買い物」ではない。
新たな商品に出会う、人と会話する、適度な運動になる、無駄なく購入するために頭を使う…など、多様な意味合いを持った生活行動なのである。

移動販売においても、こうした総合的な買い物体験が問われるようになってくるのではないか?
あるいは、移動販売ならではの買い物体験についても、考慮する必要があるだろう。

例えば小型トラック2台で訪問して、ひとつは移動カフェにするとか…。
とりあえずは、買い手同士を結びつける方法があるといいと思う。
加えて「紙芝居屋」さんとか、「移動サーカス」とか、ああいう要素も考慮すべきであろうし。

そもそもわが国において「市」は、河原など人気のない場所に立つもので、恒常的な売場ではなかった。
また、江戸でも移動販売が街を賑わし、「大店」とは異なるバラエティ溢れる商売が花開いた。

店に客は来るものだ、店は同じ場所にあるものだ、という考え方そのものを変えていくべきなのかも知れない。

ただし今や過疎地だけでなく、首都圏でも買い物難民は生じている。
昼間に空いている駐車場を移動販売車に貸与するとか、新たなアイデアが求められているように思う。
店主の好みでマニアックな本が揃う書店が密かに人気を集めている。
例えば、根津の「狐白堂」は、「不思議・あやかし系の図書」だけを扱う本屋さん。
なんと、月火祝日は休みで、開店は13時(笑)である。

また、飲食の分野では「俺の~」が一世を風靡した。
超一流シェフが自分の好みの味、自分の良いと思う材料を、低価格で提供する姿勢が受け入れられた。
いまや「俺の株式会社」は、フレンチ、イタリアンだけでなく、焼鳥、割烹、蕎麦、おでん、焼肉、スパニッシュ、中華などの分野にも進出している。

一方、ネットの世界では、毎月定額料金を払うと商品が届く「サブスクリプション・コマース」も浸透してきている。
ここでポイントになるのが、商品をセレクトする目利きの存在である。
「この人の好み」「この人のセンス」を買うという形だ。


「数寄」という言葉がある。
「数寄」とは、個人の好みによって集めたモノのプレゼンテーションであるとすれば、これらはまさに数寄型ビジネスといえる。
むろんセレクトショップについては大昔からあったわけだが、情報の非対称性が喪失し、さらに消費者側の選択力が高まった今日において、かつてのセレクトショップの業態では通用しない。
新しい形のセレクトの仕方、セレクトの主体が問われそうだ。

今日の「数寄」型ビジネスを、小売・流通業に転用するとすれば、例えばカリスマ主婦やタレントのセレクトコーナーのような形となるのかもしれない。
また、バイヤーそのものをブランド化するという方法もありうる。

日本アクセスが最近、昭文社の「ことりっぷ」と提携してご当地グルメをスーパーなどの店頭で陳列できる売場提案策(旅する物産展)を進めているが、卸大手の力とアイデアが加われば、こうした数寄型陳列も不可能ではないはずだ。
PB全盛の時代だが、卸売業の編集する力、数寄を創る力にも期待したい。



出張に行くと、会社の同僚に菓子などの土産を買っていく人が多い。
それこそ、星の数だけ土産の種類はある。
最近は、ローカライズされたナショナルブランド菓子も出てきた。

しかし、都内の取引先に営業に出て、帰りにちょこっと買っていく同僚への土産、というものが買えるかというと、意外とない。
例えば、部下やスタッフのバックアップで商談が上手くいったときのお礼などの意味を込めた、軽いお土産の類である。
残業している同僚への慰安の意味合いで、食品を買いたいケースもあるだろう。

コンビニというのは、単身者や若者をターゲットにした店作りをしてきたことから、商品の種類やサイズが「個人利用」に偏っている。
しかし、都市部のコンビニでは、こうしたオフィスへのお土産需要などを考慮するのもよいかも知れない。

こうしたニーズは、既存の調査からはまず発見できない。
「こういうものがない」という気づきを、消費者側が発信することはないからだ。

人と人との関係において発生する消費を、筆者は「インターパーソナル消費」と呼んでいるのだが、これらは「個人」消費と違ったメカニズムが働くことが多い。
キリンがGRAND KIRINで始めた「ソーシャルギフト」や、ミクまんなどの「ネタ消費」もインターパーソナルの一種であり、コンビニの店頭で話題となった。
コンビニを「自分だけのため」の商品購入の場から、「誰かのため」を意識した消費の場に転換させる工夫も必要な時代といえる。

サンスター文具の企業コラボのデコテープ「デコラッシュ」が話題になっている。
ついに「餃子の王将」も登場。




金田バイクは、大友克洋「AKIRA」の中で登場する近未来型バイクだが、ここにはなぜか、べたべたと企業ロゴのステッカーが貼られている。
なぜそんな凄いバイクなのに、ロゴマークのステッカーが貼られるのか?
それは「いつの時代でも企業ロゴこそ最高のグラフィックデザイン」だからだ。
またここには、日本型の美的方法論である「かぶく」精神が込められている。
ちなみに「AKIRA」は2020年の東京オリンピックを予言した書?として最近改めて注目されているよね。




ちょっとネタは古いが、卵広告。
特殊印刷技術のなせる業とはいえ、すごい着想。
まあ「ネスレ」さんのロゴが入っているからいいものの、
ここに「○○金属」とか「××製鉄」とか入ってたら、ちょっと厭かも(笑)。





「まさかこんなものが広告メディアに」という例をいくつか挙げた。
こうした「まさかメディア」が話題を呼ぶことも多い。

「プロダクトプレースメント・イン・プロダクト(??)」という言い方も出来るかも。

フリーミアムを成立させるビジネスモデルでもあり、こうしたゲリラ広告を本格的に追究していく広告会社が現れてもいいかもしれない。