大学生用学参 | 不況になると口紅が売れる

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 どんな本屋にも必ずあるのが、学習参考書のコーナー。

 しかし、あるのは「幼児」「小学生」「中学生」「高校生」向けまでで、「大学生」向けの学参コーナーというものはない。

 「就活」コーナーは別途あるのだが、大学生の学習を支援するような図書のコーナーが存在しないのである。


 果たして、これでいいのか?


 今の大学生は、「ゆとり教育」の反動の煽りを受けて、とにかくまあ、勉強させられる。

 もちろん本人の意思にかかわらず、である。

 親たちの世代は、大学生になったら遊んでよいと思って大学を目指した人たちなので、今の大学生の大変さをちっとも理解していない面もある。


 入学前教育に始まり、エントリー教育、キャリア支援教育、資格取得や語学、教養科目についての別プログラム、そして専門演習…。

 授業は出席管理され、当日レポートを毎度提出、みたいな講義も増えている。

 特別な資格取得に関しては、大学が専門学校などと提携して講座を開講し、実質的なダブルスクール状態になっている学生も多い。

 むろんこれらは、大学側がサービスを「充実」させた結果ではあるのだが(教える方も大変なのだ)、「こんなはずじゃなかった」という学生も多いかも知れない。

 そして、それ以上に「どう勉強してよいかわからない」「教員から何を要求されているかわからない」といったとまどいもみられる。


 だから、「大学1年生用家庭教師」は、これから必要不可欠となる。

 また、大学生にとって「学び方」や「学び直し(高校までの復習ですね)」をテーマとする参考書が必要だと思われる。

 むろん、新書や自己啓発書的なものの中には学生を対象としたものはあるが、それらをひとつの「ジャンル」として設定し直した方がよい。

 出版社とて、制作や編集はさほど難しくはあるまい。

 どこかの大学が初年次教育のテキストとして、ごそっと購入してくれる可能だってある。

 学部や科目は多岐にわたってロットが少ない、という問題もあるが、例えば「学部別の4年間の勉強法」とか、「教養の心理学でレポート課題が出されたときの実例集」とか、ある程度共通課題に対応できるようなテーマは設けられるのではないか?


教科書やってる出版社の方、ぜひご検討のほど。