北京五輪における日本の「惨敗」は、国家によるアスリート育成プログラムの差にほかならない。
現代の国際スポーツは「才能」や「根性」、ましてや「親子鷹」だの「家族の支援」だのではどうにもならない、高い高い壁が存在する。
そしてその壁を破るのは、アスリートを支えるスタッフの存在だという。
あの北島康介が、勝利の要因は「チーム北島」のおかげだと言い切ったが、まさに周囲のスタッフの素晴らしい仕事あってこそ、大器が花開く構造になっているのだ。
むろん競技によって違いはあるが、コーチだけでなく、スコアラー(スパイ)、リサーチャー、アナリスト、戦略立案プランナー、スポーツ科学の専門家、トレーナー、そしてそれらを束ねるプロデューサー的な役割の人などなど、総合力を持ったチームによる国際戦で「勝つ」ための戦略を進めるプロジェクトが、メダルを取るためには不可欠だとされる。
特にバレーボールで日本が勝てなくなったのは、海外でこうしたスタッフによる研究が進んだ結果とされる。
一流のスタッフが、最高の仕事をしてくれれば、アスリートである「天才」も、懸命に努力をする、というわけだ。
日本は、そういうスタッフをチャーターするための資金、人材、ネットワークなどが希薄だという。
ANAの五輪向けCM。
http://www.ana.co.jp/anafan/cm/#8years
しかし、8年後にこうした天才少年少女たちを航空機に乗せるために、いまANAにできることとは、こうした「チーム」を結束するための資金を、国立スポーツ科学センターとかに提供することにほかならない。
まあ、いずれにしても熱中したり感動したりしている場合ではないのだ。