企業ブランドのベーシックエレメントといえば、「社名」「ロゴタイプ」「シンボルマーク」「シンボルカラー」などとなる。ここに「コーポレートキャラクター」や「企業スローガン」などが入る場合もある。
しかし、企業らしさを表現するシンボルはまだまだいろいろなものがあって然るべきである。現実に、「社長」とか「社屋」とか「制服」なんかがシンボルとなるケースも多い。つまり、企業ブランディングはもっと柔軟に設計されてもいいのだ。これまでの方法論が固すぎるというわけだ。
そこでひとつ提案だが、社員食堂のメニューをブランド化し、それを一般のレストランなどにライセンシングするというPR方法はないものか。
例えば、NECの社員食堂で名物料理を開発する。そりゃまあ、世の料理人にお願いして、手塩にかけて開発する。仮に、社食名物・ロールキャベツを開発して、これがまた、とびきり美味いとしよう。これを「NECロールキャベツ」と名づけ、パブリシティなどで話題にする。レシピなんかを公開してもよい。
ある程度の認知ができたら、「NECロールキャベツ」を一般のレストランでも食べられるようにする。例えば「大戸屋」のメニューに加えてもらう。ライセンシングと書いたが、実質的には広告宣伝費を大戸屋に支払う。そしてこれによって、「NEC」の企業ブランドを広く売り込むことができる。
大学も同じである。いまや少子化の中で生き残っていくには、偏差値や知名度もさることながら、快適なる学生生活のイメージが大切である。「美味しい食堂のある大学」というのも、いまや立派な大学選択理由である。
「日大カレー」「東洋大シチュー」「専大カラアゲ」「駒大オムライス」など、こういうものが世に出回ると面白い。「学習院精進料理」や「北大ジンギスカン」なんかはありえるな。「開成中学お子様ランチ」とかは…まあ、別に食べたくないか。