冷血 トルーマン・カポーティ― 冷血 トルーマン・カポーティ― 新訳の冷血を読んだが、個人的には以前の冷血が好きだ。現代の言葉で訳すより、小説はあの時代の空気なのだと思う。冷血はとてもやるせない小説だが、最後の文章で救われる気がした。 「やがて家路についた彼は、林のほうへ足を進め、樹陰の中に入っていった。彼の立ち去ったあとには、空がひろびろとひらけ、波打つ小麦畑には風のささやきが流れていた。」-おわり <冷血/滝口直太郎訳 新潮文庫> ここまで来るのに膨大な人間の営みがあったのだか。