ポジショニングって何? | 産廃診断書専門の中小企業診断士

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ふじのくにコンサルティング® 杉本剛敏 中小企業診断士事務所の杉本です。私はコピーライターとしてネーミングやコピーを作る一方で、中小企業診断士として企業のマーケティングを支援。2021年、2016年に静岡新聞広告賞受賞。これまでに提案した企画書は500を超えます。

先日、熱海から経営相談にみえた洋菓子屋さんがありました。そのお店の

ユニークな商品が、カスタードクリームをつけて食べるシュークリーム。
ぜひ、この商品をお店のシンボルにするようにすすめました。(シンボル

があると人の頭に残りやすい→「つけシュークリームの〇〇〇」という

合に)

その際に、この商品をシュークリームではない、まったく新しい商品とし

て売り出した方がいいのかと相談されました。もちろん、新しいカテゴリ

ーを創り、それが消費者に認知されれば、カテゴリー名=商品名となるこ

とが可能かもしれません。

例えば、セメダインやサランラップは商品名でありながら、そのカテゴリ

ー全体を総称する名前であると、消費者から認識されています。しかし、

そのためには莫大な広告費が必要となり、大企業とは違い、経営資源が限

られる中小企業では現実的ではありません。


それよりも、現在、消費者の頭の中にあるシュークリームという言葉を利

用して、(この言葉も、現在のように認知されるまでに長い年月とかなり

の情報量が必要だったはず)新たに、つけシュークリームを位置づけた方

がいいのです。

そのほうが、消費者の頭の中に、この商品が何者なのかがすんなりと入り

ます。これをポジショニングといいます。(ポジショニングは会議室のホ

ワイトボーデに書くものではなく、消費者の頭の中に書くものなのです)

しかも、生地がサクサクしているとか、クリームにいい牛乳や卵を使って

いるとか、これまでのシュークリームに比べて、何が優れていると言って

いるのではなく、何が新しいか言っているところもいい点です。(クリー

ムをつけて食べるところが新しい)

マーケティングは市場での戦いではなく、消費者の頭の中の“認識”をめ

ぐる戦いなのです。



USPブランディング実践塾
誰もが知っているシュークリーム
ウキィペディアHPより