本日は、リブレの話です。
私はこれまで、 SAP(CGMつきのポンプ、ミニメド620G)を使ってグルコース値測定をしていたのですが、
今更ながら昨年中に保険適用となった「フリースタイルリブレ」を導入してみましたので、個人的な感想など書いてみようと思います。
【SAPの方が良かったこと】
・グルコース値のグラフを最短3時間〜24時間まで拡大・縮小して表示できる。リブレは表示が小さく短時間内の推移が見にくい気がする。
・注射と同様に皮下脂肪があるところなら、いろんな場所にセンサーを留置できる。リブレは二の腕のみ。
・かなりの精度で高・低血糖を予測しアラートを鳴らすことができる。リブレはグルコース値の表示のみでこれからどうなるかの予測はしないので、値を見て何をするかは自己判断。
・SAP1台でグルコースのモニターもインスリンポンプも兼ねている。リブレでは、ポンプとリブレを同時に携帯することになり、とりあえずリブレをズボンのポケットに入れて持ち歩いてみたが、さすがに2台持ちは邪魔に感じた。でもポンプじゃなくて注射ならいいよね?
【リブレの方が良かったこと】
・較正のための血糖値入力が不要。SAPは最低でも1日2回は実測の血糖値を入力して較正しないといけない。
・充電式。乾電池不要で軽いし、フル充電で10日以上使えるようす。SAPは単3を1本入れるのでわりと重い。
・SAPよりもセンサーが安い。リブレはセンサー2個で28日、SAPは5個で30日測定できる。医療費はセンサーの処方個数で算定されるため、1ヶ月に2個で済むリブレの方が断然安いことになる。
・センサーが使い捨てで、充電が不要。SAPはセンサーにつけるトランスミッタという小さい装置の充電が必要。1回のフル充電が30分くらいかかるので、意外とめんどい。
だいたいこんな感じでしたが、
それぞれ長所があり、どちらがより使いやすいかは生活スタイルや個人の好みで変わってきそうだなぁと思いました。
私の場合は、自覚症状など異常を感じるとか食事の前にならないと機器の画面を見ない性格です。血糖値を忘れて日常生活に気を取られている傾向がかなりあります。
そのため、高血糖や低血糖が近づいても特にお知らせ機能がないリブレを使っていると、そのまま低血糖に突入してることがけっこうありました。実際に低血糖や高血糖になる前に教えてくれるSAPの予測アラートは、自分にはすごく役に立っているので手放したくないと思いました。
ということで、しばらくはSAPのセンサーとリブレと併用してみようと思います。
あと、リブレのセンサーの皮膚に刺すところはSAPのセンサーと比較するとかなり硬く、太いです。刺すときも留置してる間も痛みはなかったですが、14日留置し続けてから外すと、点滴の針を外した時みたいに刺していたところが少し赤く腫れて炎症になっていました。リブレの留置可能箇所は腕のみなので、長期間継続的に腕だけに使用を続けたら、跡が残るかもしれないと思いました。
一方で、SAPのセンサーは非常に薄く細い(0.7ミリ幅くらい)テープ状のペナペナしたものを、留置の時に穿刺針の勢いでグサッといっしょに刺し込む感じです。そのため外した時に傷口が腫れる感じや痛みはほぼないです(が、肌に貼り付けていたテープは痒くなります)。なので針がうまく刺さらないと当然留置に失敗する確率が高くなり、ちゃんと刺したつもりなのに全く使えなかったという話は結構聞きます。また、針の刺さりどころが悪くて表面へ出血・内出血することも多いです。特に大量に出血した場合、どうもセンサーの精度が落ちたり、予定期間より早くセンサー異常として使えなくなったりする傾向にある気がします。
個人的な感想です。
おしまい。