前園容疑者、乗車地「記憶ない」 | id120のブログ

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だろう!? 仕方ない事とは言え、貴様の研究を自由にさせていては、資金がいくらあっても足りぬわ!」
「はいはい、確かにそうですねっと。そういえば貴方の財布も空にしちゃったもんねぇ。怒ってる?」
「どうやら貴様には本格的にお仕置きが必要なようだな」
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 ヒドゥンから殺気が立ち上ったので、アノーマリーは目を泳ぐようにそらした。

「やぶへびだったか。今日はよく怒られる日だなぁまあ、いいや。とりあえずその金を使った成果だけど、前回東の大陸で新型の魔王を投入してみて、成果は上々だった。ドラグレオがあらかたふっ飛ばしちゃったせいで全てのデータは残ってないけど、生き延びた魔王は今までの魔王と違って数日で死亡が確認された。注射や投薬一つで実現するけど、寿命は短い。即席の魔王ってところかな」
「戦闘能力は?」
「種の多様性は確保したから、様々な状況に応じて使い分けられる。生きている間の戦闘能力は従来と代わり無し。まあ変身する過程でブッ飛ばされたらどうしようもないけど、突然隣の人間が魔王に変化するような状況で、人間は友人の首なんか斬り飛ばせない愚かな効き物だろう? そう言う点では従来の魔王より強いかもね。コストは安いし、今までの魔王とは運用方法が変わるんじゃないかな?」
「ふむ。そうなると魔王という名称は適当とはいえないかもしれないな」
「その辺りはお任せしますよ。僕は呼び方なんて興味ないし」

 アノーマリーが自分の研究材料を整頓しながら適当に答える。先ほどライフレスが怒りに任せて放出した魔力で、いろいろな物が吹き飛んでいるのだ。
 そしてアノーマリーが何枚かの紙をヒドゥンに渡すと、彼はそれを興味深そうに読んでいた。そのうち、ヒドゥンが全てを読み終えると、その紙は彼の手の中で燃えて消えたのだった。ヒドゥンはそのままの無表情でアノーマリーに話しかける。

「時にアノーマリーよ」
「はいはい?」
「うるさい蠅がいるな」
「へ?」
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 ヒドゥンがぎろりと台の上の蠅を睨む。使い魔を介して目線があったミナールはどきりとするが、その瞬間にはヒドゥンが目にも止まらぬ速度で蠅を指先に捕まえていた。

「(速い!)」
「ふむ、使い魔のようだな」
「小型だね。遠隔操作かな?」
「さて」

 アノーマリーの質問にヒドゥンは生返事をしながら、蠅を指で潰した。そして周囲をくるりと見渡す。

「本体はどこだ?」

 ヒドゥンがゆっくりと動き始める。ミナールは反射的に使い魔の蠅を全て隠したが、同時に観察も怠らなかった。各所に隠れた蠅は、4箇所からヒドゥンの動きを観察しているのである。

「(まだ見つかっていないはずだこのままやり過ごせるか?)」

 ミナールはこのような事態も想定して、逃げる手段は確保している。だが、まだそれを発動させる時期ではないと踏んだ。この部屋には出入り口が4箇所あり、そのうちの一つにミナールは座るように待機していた。扉のせいで彼は直接アノーマリー達の姿をとらえることはできないが、話し声はかすかに聞こえる程度の位置にはいる。
 そうしてヒドゥンが扉を一つ一つ開けて行った。部屋の中にある明かりが、廊下にも差し込んでくる。岩肌でできた廊下にも明かりはあるが、部屋の中ほどではない。ヒドゥンは戸を一つ一つ開けて廊下を確認すると、

「ここから調べるか」

 と言って、そのうちの一つから出て行ってしまった。一体の使い魔からしか彼が出ていく様子を確認することはできなかったが、自分のいる廊下ではない。当面の危機は去ったようだと、ミナールは少し警戒心を下げた。それがいけなかったのか。




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