「ガンプラ」アニメ 初回が好評 | id120のブログ

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もにやれるのは、せいぜいノーマンズランドか、アレクサンドリアくらいだろう。まあ他にも東の大国はいくらかはやるだろうがな」

 ドライアンはそこまで話すと、準備されていた酒をぐびりとあおった。炎天下に昼間から酒を用意するのは人間では中々考えられないが、構造として人間より酒にはるかに強い獣人達にとっては、これくらい朝飯前である。戦前に朝まで酒盛りをして、そのまま相手に突撃するような種族なのだから。
 一方でレイファンはドライアンという人物を見定めようとしていた。戦士として大陸最強とも言われた獣人。どんな不利な状況も自ら先頭に立ち、必ず苦境を打開してきた者。ただの猪武者では、こうはいくまい。omega スピードマスター

「(なるほど、獣人とは思えぬほど冷静です。本音は私の命などどうでもよいのかもしれませんが、彼にはそうしないだけの他の理由があるのでしょうね。それが何かはまだわかりませんが)」

 レイファンは果汁を口にしながらドライアンを観察していた。だがドライアンに動きが無いと知るや、次の話題に入る。少し順調すぎて拍子抜けしないでもなかったが。

「ドライアン王がそのつもりなら、私としても願ったり。次の話題に参りましょう。具体的な同盟の内容についてですが」
「待ちなさい!」

 レイファンの言葉は、怒気を含んだ声にかき消された。その声の主は誰であろうザムウェドの遺児、ウーラル姫である。
 今度は一斉にかの姫に目線が集まる。




「ドライアン王! いくら王でも、勝手にクルムスと同盟など私が許しません!」omega シーマスター アクアテラ
「ドライアン王、こちらは?」
「ザムウェド王家唯一の生き残り、ウーラル姫だ。今回本人の強い希望で、遠征に参加してもらっている」

 ドライアンが困ったように姫の顔を見た。このような展開になるのが目に見えたから、ウーラル姫を交渉の場に参加させるのはドライアンとしては気が引けていたのだ。立場を考えれば姫も立ち会わざるをえないのだが。ウーラルの事を考えるほどに、冷静な話し合いは無理なことはドライアンにはわかっていた。
 それに交渉など、感情を押し殺す事を求められる場に、感情的な女は合わないと考えているのがドライアンである。ウーラルの発言に対し、眉間に皺がよるのも隠さないドライアン。
 そんな露骨に難色を示すドライアンを無視してウーラルが話し出す。

「我らの国がどのような扱いを受けて滅びたかお忘れか? この子どもの国はまともな宣戦布告もなく突然我々に戦争を仕掛け、女子供にいたるまで皆殺しにしたのだ。逃げ惑う者達を後ろから串刺しにしてな!

「否定はしません。だからこそ私は自らの手で兄を討った」

 レイファンが嫌な記憶を辿り必死で言葉を紡いだが、ウーラルには関係なかった。

「それもどうだか! 本当に兄を討ったのか?」
「無礼な! 一国の代表である私を愚弄しますか?」
「口先では何とでも言える! それよりも証拠が重要なのだ。兄を討ったと言うなら、その首を持参するのが習わしであろう。その上で私に弁解を求めるのが筋ではないのか?」
「それは」

 ウーラルの言い分にも一理ある。レイファンは悩んでいた。ムスターの遺体が残らなかった段階で、レイファンはムスターの問題には触れない部分でグルーザルドと交渉を進める予定であった。ドライアンをここに引っ張り出すように算段したのも、そのためである。
 だがウーラルが生きていた事もそうだが、ここまで彼女の気が強いとも思わなか

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