政府は日本海軍の通商破壊作戦に抗議する気はないと | id120のブログ

id120のブログ

ブログの説明を入力します。

らの電話を受けた。
そして、話を終えると受話器を戻した。


「また、ヤンキーから購入した武器が輸送船と共に沈められましたか?」

背後に居た人物からの声にカーティン首相は振り向く。
そこに居たのは先程遣って来たオーストラリア総督だった。
無論、オーストラリアは自治領なので行政に総督は関わらない。
しかし、オーストラリアはイギリス連邦を構成する一国である為、国防外交に関する問題が発生した場合、国王陛下の代理人としてカーティン首相に詰問する事が出来る人物だった。

総督
「カーティン首相。私は東ティモールの時に申し上げた筈です。日本人を怒らせてはならない…と」

カーティン 名古屋 marc jacobs
「……だが、日本の通商破壊は我が国の国益と国民の生活を侵しています」

総督
「それは結果ではありませんか? それに撃沈された輸送船に載っているのは赤ん坊用のミルクではなく、アメリカ製の兵器ではないのですか?」

この指摘にカーティン首相は沈黙した。

総督
「首相、本国はアジア太平洋方面で問題が発生する事を避けています。ドイツはアシカ作戦を中止し、ソ連と戦っているとは言え、ドイツ海軍は健在。フランス戦で壊滅した陸上戦力は未だに再編中の状況下でアジア太平洋方面で問題がおこれば今の本国は対応する余力は無い…故に我が国は中立策を採用しております」

総督の静かな説明を聞きながら、カーティン首相は総督の地位を甘く見ていた自分を呪っていた。

総督
「まあ、どうせヤンキーから南洋委託統治領を貰える、と言う誘いに乗ったのでしょう? その為に我が国の中立政策を脅かす事をしてもらっては困りますな」

カーティン
「では、イギリス政府は日本海軍の通商破壊作戦に抗議する気はないと!?」

総督
「問題をおこしたのはあなた方だ。始末はあなた方がつけて下さい。まあ、日本との仲介ぐらいは本国もしてくれるでしょうが」 フランス marc jacobs

これを聞いてカーティン首相は内心頭を抱えた。

総督
「まあ、ヤンキーの武器が欲しいなら、貴国の船を使って下さい。ただ、東ティモールの一件で日本はオーストラリアも準敵性国に指定した様ですがね。それとこれが最後の警告です。今の日本はオーストラリアを相手にしても占領出来る実力がある…だから、手を引け」

そう言うと総督は立ち上がり、部屋から出て行った。
残されたカーティンは「ジャップにそんな事が出来る筈が無い!」と自分に言い聞かせるしかなかった。




その頃……ヌーメア 南太平洋部隊司令部


スプルーアンス
「それは本当かね?」

士官
「はい。今までの事を踏まえ、太平洋艦隊司令部は駆逐艦の護衛を付けた大輸送船船団を送り込む事が決まりました」

そう言って士官は暗号通信によって送られて来た通信内容が書かれた紙をスプルーアンス中将に渡した。

スプルーアンス
「ヘンダーソン飛行場への補給に輸送船80隻、高速輸送艦20隻、オーストラリアへの武器輸送に輸送船20隻……護衛は駆逐艦30隻か」

士官
「破格な輸送船団ですね! これなら、敵潜水艦が襲撃して来ても大丈夫ですよ!」

スプルーアンス http://www.believejp.com/ シビラ 傘
「問題はこの内から何隻が犠牲になるか…だな」

29日からの通商破壊により、前日まで64隻の輸送船が撃沈され、本日も6隻が撃沈されていた。
故にスプルーアンス中将は今回の輸送船団も無事ではないと見ていた。



次号へ
************************************************
ご意見ご感想をお待ちしております。多分、解る人は題名の意味が解る筈……。
********************************************
150 史実からの仕返し