先生ってツンデレだよね。じーちゃんとは別種類 | id120のブログ

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会ったときに言われた一言。かなりやさぐれている。

「正直言って、こんなに早く婚約するとは思わなかったわ。ラナに先を越されるなんて」
「みちるちゃん、僕は今すぐにでも結婚できるよ?」
「寝言は寝て言え。経済力皆無の未成年が!」
「もうすぐハタチだもん!」

 ついでに菊池くんもくっついてきた。出費が増えた……。まぁ、いいけど。

「でもよかったわね。面倒な親戚、まとめて黙らせることができて」
「本当に。一時はどうなることかと思った」
「あんたが事実をさっさと言わないからよ」ティファニー 楽天

 グサッと刺さる。でも反論できないから黙る。

「で、半同棲して新妻気分に浸って、『ご飯にする? お風呂にする? それともわたし?』とか……」

 ボンッと真っ赤になったわたしを見て、みちるは言葉を失った。

「…………言ったんだ」

 はい、言っちゃいました。しばし回想……。




『おかえりなさい』
『ただいま』
『慎也さん。ご飯にする? お風呂にする? それともわたし?』

 驚くように目を見開いてから、黙ってじーっとわたしを見下ろす彼。次の瞬間、荷物を抱えるように肩に担がれて、ベッドへ直行。
 ご飯が冷めると訴えれば、しょんぼりとして尻尾が垂れ下がった仔犬のような悲しそうな目で見てくるんだもん。それ以上拒否できなくて、結局明け方近くまで貪られました……。

 次の日休みだったからいいものの、平日だったらとんでもないですよ! 起き上がれなくて大変だった。しかも慎也さんは上機嫌で世話をしてくれるし。恥ずかしくて仕方がなかった。

 だったらあんなこと言うなって? だって一度言ってみたかったんだもん! 
 でももう二度と言わない。お腹の虫に誓ったもん! グーグー言わせてごめんなさいってやつです。あれほどの空腹にはもう耐えられない。
 



 回想から戻ってくると、うんざりしたように唸るみちるが目に飛び込む。

「婚約した途端、何よこの激甘。――酒! 酒持って来い! 飲まなきゃやってられない」

 菊池くんはすかさずメニューを手に取る。tiffany and co japan

「みちるちゃん、何頼む? 僕はねぇ、赤ワイン!」
「じゃあわたしも……って、昼間から飲むわけないじゃない。そもそもあんた未成年」
「だからもうすぐハタチ!」

 ノリツッコミ!? 漫才見ているみたい。息ピッタリだ。仲いいな。

「とにかく、いろいろとご心配かけました!」





「あら、上手くまとまったのね。……残念」

 同じようにひろみ先生にも報告すれば、この言葉をいただきました。残念ってどういう意味ですか。

「で、結局襲ったの?」
「……未遂です。愛撫止まりです」
「情けないわねぇ」

 だってあまりに拒否されて、悲しくて泣いちゃったもん。わたしにはハードルが高すぎた。でも結果オーライ。

「ちゃんと仲直りできたし、触ってくれるようになったからいいんですよ!」
「触ってくれる、ねぇ……。いやらしい響きだわ」
「なっ……」

 思わず赤面。恥ずかしい!http://www.haogou898.com/ prada コレクション

「せっかく馬鹿ミコが、聞いているこっちが恥ずかしいようなイカれた赤裸々話をしたのも、無駄だったってことね」

 あ、ミコさんっていうのは先生の隣人でお友達(実は先生の彼女かも、とわたしはにらんでいる)。例の“夜の恋愛講座”をしてくれた、かわい子ちゃんです(年上だけど)。ただ、性格はかなりぶっ飛んでました。さすが先生の友達。

「無駄じゃないです。ミコさんの言葉ですごく励まされましたもん」

 報われない恋をしているミコさん。彼女の部屋に泊めてもらったとき、こんなことを言っていた。

『自分の好きな人が同じように自分のことを好きになってくれるって、それだけで奇跡だよね。だからラナちゃん、絶対に諦めちゃ駄目だよ』

 その言葉がジーンと心に浸みて、とても励まされた。

「……フン。それなら恥を晒した甲斐もあったってことね。あの馬鹿も役に立ったじゃない」

 先生ってツンデレだよね。じーちゃんとは別種類の。

「いろいろと相談に乗ってくれて、ありがとうございました」

 ペコリと頭を下げてお礼を言うと、先生はちょっとだけ笑ってくれた。

「まぁ、これからも励みなさい。料理もしっかり覚えるのよ。一生勉強よ! ついてきなさい!」
「はい!」

 まだまだ修行は続く……よね?