【書籍情報】
99%の誘拐 (講談社文庫)
岡嶋 二人 (著)
出版社: 講談社 (2004/6/15)
ISBN-13: 978-4062747875

【概要・コメント】
1988年に出版された小説。
コンピュータ(計算機)を駆使することによる,(当時)は近未来的な犯罪推理モノであったのだろう。

スマートフォンを代表として,これだけ計算機が世の中に溢れている中,それを駆使して犯罪を企むことには何の新しさもないが,Windows95が販売される7年も前の作品だと考えると,この作品の斬新さが伺える。

一方で,2015年の現在でも困難な技術は小説の中でもしっかりと困難な技術として描画されており,
それを生身の人の工夫によって,補っている点が興味深い。

結局は適切な機能分散によって,ロバストな犯罪も行えるという例を示してくれているのかもしれない。

この岡嶋二人という作者グループは,なかなか興味深いタイトルで小説を出版しているようなので,(すでにグループは開催しているようだが)今後,改めてフォローして行きたい。

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【映画情報】
イニシエーション・ラブ
監督: 堤 幸彦
出演:前田 敦子,松田 翔太,木村 文乃他

このブログでは初めて書籍ではなく,映画の感想を書いてみる。

【概要・コメント】
この映画,元AKB48の前田敦子と松田優作の主演の映画であり,
どちらかというと彼らが出演していることに,
注目が集まってしまうかも知れないが,
立派な推理モノである。

恋愛ストーリの場合,正直なところどんでん返しの範囲に幅がある。
それは結局,映画で語られる恋愛の結末が
Happy or Unhappy
だからである。

この二つしか選択肢がない以上,
複雑な推理要素をストーリの中に組み込むは困難である。
何しろ2択なのだから。。。。

しかし,この映画はそのような恋愛ストーリの
基本的な制約を乗り越えた,新たな選択肢の可能性を示してくれていると思う。

恋愛映画ファンからすると,この映画は賛否両論ありそうではあるが
推理(小説)映画ファンからすると,この映画はとても斬新である。

ちなみに,どうやらこの映画の元となる小説があるようであるが,
この映画の映像化は見事としか言いようがない。

最後に見終わったときの爽快感はすばらしい。
是非,お勧めの一品である。


作品サイト
【書籍情報】
マスカレード・イブ
東野 圭吾 (著)
出版社: 集英社 (2014/8/21)
ISBN-13: 978-4087452167

【概要・コメント】
前作,マスカレードホテルの序章(外伝)としての
扱いであると思うが,こちらのほうが前作よりも
とてもよく出来ていると思う。

推理小説の醍醐味である,最後の大どんでん返しもあるし,
またホテルマンという特殊性・制約条件の中での,
物語の展開という意味でも,とても読み応えがあるものであった。

本作のように長編だけでなく,
短編(長さだけでいうとそれほど短くもないが)
でも読ませてくれる東野氏は,さすがだなと思う。

マスカレード・ホテルで手が止まってしまった方には
是非,続けて読んでもらいたい一冊である。

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