【書籍情報】
よくわかるレーザ加工(現場の即戦力)
瀬渡直樹
出版社: 技術評論社
ISBN-13: 978-4774153025
【概要・コメント】
レーザ加工の基本を示した書籍である。
初めて技術評論社の"現場の即戦力シリーズ"を買ってみたが,正直なところ内容が薄く,あまり満足度が高くない。
知りたかった基本的なレーザ加工のことは,"ほどほどに広く,びっくりするほど薄く"紹介されている。
時間のある人ならば,3~4時間程度で,読み終えることができるかもしれない。
つまりそれくらい内容が薄い。
加工技術については,日刊工業新聞社の絵ときシリーズの方がお薦めかもしれない。
以下,本書を読んでのメモ書き。
◎レーザ加工では,CO2レーザ,YAGレーザ,ファイバレーザの3種が主流
◎CO2レーザは10.64μmの赤外光のレーザ
→最も高出力な連続波レーザ
→波長が長いので光ファイバ伝送は出来ず,ミラーやレンズを利用
◎固定レーザの代表格は,YAGレーザ
→イットリウム(Yttrium),アルミニウム(Aluminum),ガーネット(Garnet)の結晶
Y_3Al_5_O_12にNd^3+のような三価のプラスイオンをドープした結晶を励起してレーザ光を得る
→特殊な結晶を通ることで,波長の短くなった高調波を得ることができる。
◎チタンサファイヤレーザは極短パルスの発振ができ,フェムト秒レーザができる。これによって熱影響部のほとんどでない,アブレーション加工が可能
◎レーザ切断では,アシストガスがレーザの熱で溶かした金属を外部へ引き飛ばす
→吹き飛ばす力が弱いと裏側にドロスとして残留し,バリができる
◎アシストガスに酸素を使うと酸化熱を材料を溶かすために利用できる
→鉄を融点(1523℃)に上げるために必要な熱量は7 kJ/1cm^3
◎貫通溶接にはポロシティ抑制には効果がある
◎レーザ溶接の長所は以下の通り
・ビード幅が狭く,溶け込み深さが深い溶接ができる
・入熱が少ないので,熱変形が少ない
・溶接速度が速い
・大気中でもビームが伝送できるので,真空チャンバー等が不要
・機械による自動溶接が可能
◎レーザの焼き入れでは,「高いエネルギー密度で溶融」するのが大事ではなく,「照射箇所箇所を均一に加熱」することの方が大事です。
◎とにかく厚さ優先ということであれば,(レーザ溶接よりも)アーク溶接の方が早くて安い