日本人は「死」について勉強する機会を
ほとんど持って来ませんでした。
おじいちゃん、おばあちゃんと
一緒に暮らしていた大家族時代は
どこの家族でも、誰かの「死」を見送りました。
でも、
核家族化が進み、
一人暮らしを学生時代から過ごしていると
「死」と言うモノを考える機会も
時間も全くありません。
先日、友人が無くなり、
葬儀に参列しました。
葬儀の意味って何でしょう?
出会いと別れ。
人は
「あなたのことが良くわからない。」
だから、
「もっと知りたい。」
と、
交際を始めます。
反対に
「あなたの事は良くわかった。」は別れの言葉です。
コミュニケーションとは
「それがまだ成立していない。」と宣言することで、
生まれ。
「それは、もう成立した。」と宣言することで
消滅します。
すなわち、
葬儀の場とは
「あなたはまだここにいる。」
「死んでも、私たちの心の中にあなたはいる。」
と、死者に宣言することで、
「あなたの居場所は、ここではない。」
と、
安心して、
あの世に送り出す儀式。
葬儀は
死者とのコミュニケーションの場。
安心して、
新しい場へ行くことを勇気づける場。