2年間の活動の総仕上げとして469日目に配属先に提案していた活動、これまで何度かブログでも書いていた通り前進しているのを感じられないスピードで進んでいた。

 

本当に目に見えないくらいゆっくりと、でも確実に。

 

関連:469日目:新しい活動を提案

 

それが配属先のICTコーディネータが先週木曜日辺りから急加速させて、驚く事に今日から活動を開始した。

 

隣人同期隊員と自分は軽く振り回されつつもある程度準備を進めていたから焦らなかったが、関係者はとんでもない短期間で大変な目に合ったかもしれない。。

 

今回の活動ではガーナ第3の都市タマレの全小学校(166校)とコラボする内容で、関係者が300人をゆうに超えるだけにその苦労はいかばかりか。

 

さて、活動が出来るか否か分からなかったから今まで書いて来なかった今回の総仕上げの活動概要を残しておく。

 

目的

今年度から小学校のシラバスが更新され、ICTはComputingに教科名が変わり、内容も大幅に変わった。

多くの小学校では1教員が全教科を教える形式を取っていて、ComputingではPCが無い環境でMS-Office、インターネット、ブラウザ、メール、IoT、プログラミング、データベース等を教える事が求められている。

これらを教えられる教員は少数であり、多くの教員にとってはこれらを教える事が難しいため、教員に対してComputingの教え方、TLRs(Teaching Learning Resouces)の使い方を紹介する。

主催はJICA海外協力隊員の配属先であるGES(日本の教育委員会)のタマレオフィスとし、GESのICTコーディネータがオーガナイザ、JICA海外協力隊員2名が授業者として開催する。

 

対象

タマレ内の全小学校166校の教員。

1校から代表2名が参加予定。

(事前に聞いた数字は166校だが、参加人数がそれより多くもう少し学校数が多いかも)

 

【開催形式】

ワークショップ形式。

タマレには15サーキット(日本で言う学区のようなもの)あり、3サーキットずつの5グループに分ける。

1グループは2日間のワークショップがあり、1日目はJICA海外協力隊員から教員にComputingの教え方、TLRs(Teaching Learning Resouces)の使い方を紹介し、その日に紹介したTLRsを一緒に作る。

2日目は参加した教員の代表者数名が実際の現場で1日目の内容を使って授業を行い、JICA海外協力隊員と他の教員は授業をオブザーブして理解度を確認する。

 

【開催頻度】

現時点で開催が確定しているのは3月の1サイクルのみ。

5~6月に同じように全サーキットに対して2サイクルの開催を計画中。

 

尚、今回の活動内容は以前訪れた同期隊員やGESに配属された他の同期隊員の活動を参考にして、学校数がダントツに多いタマレ用に改良している。

 

関連:386日目:任地訪問(Tsanakpe編)

 

 

これをやる事で、3月から4月初旬に掛けて、5グループ×2日間の計10日の午前中が丸々埋まる事になる。

 

自分は今まで小学校向けに教えた事は無く、ましてやPCが無い前提の授業は初めて。

 

おまけに、教員経験や教員免許を持たない自分がガーナの経験豊富な教員に対して英語で教えるのは想像以上にハード。

 

初日を終えて半端無い疲れを感じながら、茨の道を選んでしまったなぁと改めて実感した。

 

ただ、教育系の隊員としてGES(日本で言う教育委員会)に配属された場合の理想的な活動内容だと思うからやり甲斐は感じている。

(別に敢えて辛い道を選ぶマゾではないが)

 

 

因みに、今回の短期間で開催まで漕ぎ着けたガーナ流の強引なプロジェクトの進め方は真似したくない。


いつ動くのか分からず、動いた後にこのまま進むのか半信半疑で進まざるを得ないのはガーナらしくあり、もう慣れた。

 

それと、学校に対してGESの圧倒的な権力を行使するのは程々にして欲しい。


いざと言う時に使わないと周りが付いて来なくなる。


そんな先週からの流れがこれ。

 

3/5 日程が確定

3/9 活動について配属先のトップの承認を貰う

3/10 関係者へ日程を通知、会場確保を依頼
3/11 開催場所決定
3/12 活動開始
 
今回最も被害を受けたのは今日、明日の対象サーキットの教員92人と、各サーキットを統括するGESのサーキットスーパーバイザ3人だろう。
 
開催2日前に開催依頼を各小学校に出して開催場所を確保してくれたサーキットスーパーバイザ、それを受けて来てくれた教員の皆さんには感謝以外に無い。
 
ICTコーディネータ、もっと早く調整してくれ。。。
 
配属先のGES、JICAのバックアップを受けて、ここまで来たら後には引けないから意地でも前進するのみ。
 
 
今回のワークショップの纏めは1サイクルが終わる4月初旬に生きていたら。
 
それまでは恐らく余裕が無い筈。
 
 
 

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