半分。80 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



...や...だ...嫌だっ!!じぃさん!!

俺を一人にしないで!!

置いていかないで!!じぃさん!!



二宮が泣き叫びながら

オジキの体を揺さぶる。



俺は二宮の体を抱きしめた。

二宮は俺にしがみつくと泣き続けた。



気を失っていた松本が目を覚まして

今の状況を知ると...オジキの側に行って

太一さんと一緒に静かに涙を流した。



...翔。


...はい。


アイツらを呼んで...田城の死体を始末しろ。


分かりました。



俺の言葉に翔はすぐに対処する。



翔も俺も...オジキが死んで...

悲しい気持ちはある。

だけど...二宮達みたいに...素直に泣けない。



ヤクザの世界に...死は日常茶飯事だ。

『死』と言うモノに慣れ過ぎてしまってる。



ふと...抱きしめていた二宮の体が

グッと重くなった。



二宮...?



顔を覗き込む様に見ると...

泣き疲れて眠ってしまってた。

そのまま二宮を抱き抱えて立ち上がる。



太一さん。

部屋...貸してくれないか?


...はい...奥の部屋を使って下さい。



二宮の様子に気付いた太一さんは

奥の部屋に案内する為に立ち上がった。



...松本。


...はい。


少しだけ...オジキを頼む。


はい。



俺の呼びかけに松本は涙を拭い

真っ直ぐに俺を見て返事をした。



翔。

松本の怪我の応急措置も頼む。


分かりました。


そこの棚に救急箱がありますので...

使って下さい。


ありがとうございます。



翔は太一さんが示す棚に近付き

救急箱を持って松本に近付いた。



俺は太一さんの後ろを付いて行き

奥の部屋のベッドに二宮を寝かせた。






To be continued.