やっほっほい♡(〃∇〃) 一葉です。
もうすぐ本誌がやってきますね♡ 今月はいつにもまして続きが楽しみな私なのですが、あの原作者様のこと、もしかしなくてもあの続きに甘い展開などあり得ないかも・・・という考えに至ったら、普通に続き妄想が浮かんできましたよ。
という訳で、原作では間違いなく拝めない内容で、ネタバレを少々含んだAct.300の続き妄想をお届けです。
■ ぎゅうして実感 ■
うまい具合に捕獲できた最上さんと一緒に、自宅マンションに戻った。
社さんの言を借りるなら
姿を現す気はなかったのだろう彼女に向かって「どうしたの?」は禁句だと思うので
敢えてそこには一切触れずに彼女と話をしていたものの・・・。
「 え?エッグベネディクトを社さんに入れ知恵したのって、最上さんだったの? 」
「 そうですけど。っていうか、入れ知恵って聞こえ悪くないですか。私は聞かれたからそう答えただけなのに 」
「 なんて 」
「 だから、比較的簡単に作れて、かつ敦賀蓮のイメージを損なわない朝食って何?という質問でしたので、エッグベネディクトを推奨した次第です 」
「 比較的って?なにと比較した結果なわけ 」
「 ああ、それは。マウイオムライスと 」
「 あ? 」
最上さんからの素のツッコミが
的確に俺の笑いのツボを刺激して
思わず小さく吹いてしまった。
「 ・・・っ・・・なるほど。っていうか、それならトーストに目玉焼きを乗せるだけでも良くないかな? 」
「 ダメですよ!だって敦賀さんはゴージャスターじゃないですか!! 」
なんて。
両手をグーに結んで力説する最上さんの雰囲気が
やっぱりどこか儚げで・・・
気のせいか?
いや、でも、やっぱり・・・。
「 じゃあそれ、君が明日の朝、俺に作り方を伝授してくれるのかな? 」
「 え、はい、それは構いませんけど・・・。ちなみに明日の朝は何時に起床予定ですか? 」
「 なんで? 」
「 あまり早い時間ですと起きていないでしょうし、かといってあまり遅い時間では意味がありませんから 」
「 それ、さ。もしかしたら訪ねてくる気でいる? 」
「 他に作り方を伝授できる方法がありますか?あ、もしかしたら動画通話希望ですか? 」
「 いや、そばにいて教えて欲しいけど 」
「 それでしたらやっぱり・・・ 」
「 それはつまり、今夜は帰る気でいるって事だよね? 」
「 あっ・・・当たり前じゃないですか!!! 」
会話を進めながらソファにいる最上さんの前ににじり寄り、両手で彼女を囲って腕の檻に閉じ込める。
最上さんは慌てた様子で顔を赤くしたけれど、大きく見開かれた黒の双眸は俺の顔をじっと見ていた。
その、少しも反らさない両の瞳が
やはり何か言いたげに見える。
でもたぶん禁句なんだよな?
今夜はどうしたの?って質問は・・・・。
「 ・・・敦賀さん? 」
「 顔、真っ赤だよ(笑) 」
「 ・・・っっ・・・だって・・・ 」
こんな、二人きりのシチュエーションで
誰の目も気にする必要のない場所で
人生で初めて両想いになった君の
淡い唇に吸い寄せられてしまうのは
もはや不可抗力の範囲だよな・・?
「「 ・・・・・っ・・・・ 」」
長い、ながいキスのあと
息継ぎさせるために離れた僅かなとき
「 ・・・あいたかった 」
微かに漏れ聞こえた彼女の告白に胸の奥が、きゅん、とした。
細い肩を抱き寄せて
小さな頭を優しく包んだ。
「 明日の朝、二人で作ったエッグベネディクトを食べないか? 」
「 ・・・はい、そうしましょう 」
俺ね、君をハグして分かったことが二つある。
会いたいって、俺も思っていたみたい。
そして愛しいって
こんな気持ちになるんだね。
E N D
でもさ。原作Act.300の蓮くん、キョーコちゃんに対してちょっとドライ過ぎると思いませんか。
なので私は読者からは見えない場所で、蓮くんは小躍りしていたに違いない、と思い込むことにしました(笑)
⇒ぎゅうして実感・拍手
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