SS 秘かな癒し | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 お付き合いくださってありがとうございます、一葉です。

 本日お届けのこちらは44巻あたりに準じた原作沿いです。


 一葉が大好きなヤッシーくん♡

 短いですが、癒されて頂けたらそれだけで万々歳。


■ 秘かな癒し ■





 蓮とキョーコちゃんのマネージャーになって、さらに仕事が忙しくなった。



「 もしもし?LMEマネージメントスタッフ社です! 」



 俺の判断が俳優二人の未来を左右してしまうかも、と考えると責任はだいぶ重く、けれど十二分にやりがいを感じる。


 着信履歴も発信履歴も以前よりも多くなり

 文字通り、俺は多忙を極めていた。



「 はい、ありがとうございます。失礼致します 」



 …とはいえ、二人の仕事を見守っている間は

 まったりと過ごせる時間もあったりして

 そういうのを味わっていると、つくづく不思議な業種だと思う。



 キョーコちゃん演じる紅葉を誰よりも温かく熟視しながら、壁に背を預けた俺の胸元で再びスマホがブブっと揺れた。



 今度の着信は誰からだ?


 迅急に手袋を装着して画面を確認。

 すると、それは電話着信ではなく、LINEだった。



「 あー、また実家が何か送ってくれたんだ。俺、忙しいからいいって言ってるのに 」



 マシンクラッシャーのくせに

 現代の情報機器や機能を、俺は割りあい使いこなしている方だと思う。


 LINEアカウントで白猫宅急便と友だちとなり、会員IDを連携させたのは、実家から送られてくる荷物を手間なく受け取るためだった。


 文句を言いつつ

 しかし最近ではこれが俺の秘かな癒しになっている。




クローバー 宅急便お届けのお知らせ クローバー


 ■品名:食品など

 ■商品名:一般宅急便

 ■ご依頼主:社 母 様


 ■お届け予定日時

 〇月×日20時以降


 時計配達日時の変更や受取場所の変更は下記URLより

 https:/・・・・・




 URLをタップし、トーク画面に移動する。

 すると、いつものようにAIチャットボットが挨拶をくれた。




『 こんにちは。ご用件をどうぞ 』


「 いつもありがとう。実は配達日時を変更して欲しいのにゃ! 」


『 お届け日時の変更ですにゃ足あと希望日を入力してくださいにゃ足あと


「 〇月▽日にお願いにゃ。配送場所も変更して欲しいにゃ 」


『 配送先の住所を入力してくださいにゃ 』



 猫語返信にクスクス笑いながら画面を通じて変更を掛ける。


 本当に、めちゃくちゃ癒される機能だよな、と改めて思った。




「 いつものように、LMEに届けて欲しいにゃ・・・っと 」



「 社さん?なに笑っていらっしゃるんですか? 」


「 あ!キョーコちゃん、ごめん、気づかなかった。いま休憩に入ったところ? 」


「 はい、そうですけど。何か嬉しいお知らせでも来たんですか?ずいぶん楽しそうですね 」


「 ん?いや、楽しいって言えば間違いなくそうなんだけど、ただ単に実家から荷物が送られてきただけなんだけどね 」


「 それ!わかった、待ちに待った荷物とかですか!?子供の頃から愛用していたぬいぐるみが到着するとか 」


「 いや、違うし。キョーコちゃんの中で俺ってそんなイメージ? 」


「 えー?違うんですか。えへへへ 」


「 見当違いもいいとこだよ 」


「 じゃあ、何なんですか? 」


「 ん? 」



 ま、キョーコちゃんなら別にいいか。



「 その荷物の受け取り日時と場所の変更を掛けただけ 」


「 え。それが、そんなに楽しいんですか? 」


「 うん、割とね。画面。見て? 」


「 え・・・ 」



 スマホをひっくり返してトーク画面をキョーコちゃんに向けた。


 AIチャットボットとのやり取りを素直に読んだのだろうキョーコちゃんは、徐々にプルプルと震え出した。




「 …っっっ…ぶるるるぅぅぅ!!なんですか、社さん、これ!!にゃってなに?にゃって?かっわいい!! 」


「 あはははは。でしょ?これはLINEの問い合わせ画面なんだけど、語尾に『にゃ』を入れたメッセージにすると、返信メッセージが猫語になるっていうサービスなんだ 」


「 ほ…微笑ましいサービスですね!! 」


「 でしょ?これ、俺の秘かな癒し 」


「 …っっ!!社さん!毎日お忙しいはずなのに、いつも笑顔で対応してくださって凄いなって前から思っていましたけど、意外にも社さんはこんな所で癒しを得ていたんですね?! 」


「 そうかもね。…ってことで、キョーコちゃんも蓮にしてあげな? 」


「 はい? 」


「 きっと蓮も癒されてくれると思うよー? 」


「 そそそそそそんな、まさか!! 」


「 いやマジで。仕事には確かにストイックだけどさー。蓮も色々大変みたいだから 」


「 た…しかに、敦賀さんもお忙しい身なのは承知しておりますが… 」



 でも、私が喜んじゃうようなネタで、果たして敦賀さんが喜んでくださるでしょうか…と、俺のスマホ画面をほんのり頬染めながら食い入り、ブツブツ呟きながら悩みだしたキョーコをちゃんを見て、俺はまた秘かに癒された。



 間違いない。

 たぶんアイツ、メチャクチャ喜ぶに違いない。



 だからあとで蓮に言っておこう。

 今夜あたり、少し弱音を吐いたメールを思い切ってキョーコちゃんに送信してみろって。

 俺の保証付きだからって。



 今日の夜、きっと交わされるだろう二人のやり取りを想像し


 蓮の破顔を思い浮かべた俺は

 また秘かに癒された。






     E N D


ちなみに、このタイトルを入力した漢字変換時、『密かな癒し』⇒『ヒ素かな癒し』と変換されて、癒されるかぁぁぁ!!…って、ちょびっとだけブチ切れましたww


蛇足ですが一葉、相変わらずLINE登録しておりまへん(笑)

でも黒猫のこのサービスを知って、登録しようか本気で迷いましたwしていませんけどね



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※こちらは『なごみ癒し』 に続きます。



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