一葉です。いつもお付き合いくださりありがとうございます。
5月は「のろまな亀のつぶやき」 を運営されておりますマリモ様と、一葉のバースディがある月。
2019年は諸事情により実行できず、寂しい想いをしたお嬢様もいらっしゃったことと思います。
でも大丈夫。今年はいただけちゃいましたから~!
マリモ様作、原作沿いをどうぞお楽しみください。
■ 自粛中の過ごし方 ■ 著者/マリモ様
世界中に蔓延している新型ウィルスのせいで、外出自粛となってるこの頃。
それはもちろん芸能界だって例外ではなく、普段なら多忙の蓮とて連日ゆったりと自宅で過ごしていた。
「やあ、おはよう。」
本日もいつもより遅めに起きた彼はリビングに入ってくるなり、ここ最近恒例となった言葉を口にし微笑んだ。
その目線の先に見えるは、ケージに入った小動物。
蓮が声をかけたのはとある人物を思い浮かべずにはいられない生き物、リスであった。
件のリスは話しかけられ不思議そうに首を傾げていたものの、やがてエサ箱の方を向いてそちらへ移動するなり、頬袋にエサの種子をせっせと詰め込み始める。
そのせこせこ動く愛らしい姿は、動物好きにとってはさぞ堪らないものだろう。
事実目を細めっぱなしの蓮だが、そもそもペットを飼っていなかった彼が何故リスと暮らしてるのか、そう疑問に思われた方も多いのではなかろうか。
まあそれを説明するのは至って簡単で、このリスは預かりものなのである。
自分が借りてる部屋はペット禁止のため少しの期間でも無理と断ったのに、結局知り合いに押し切られてしまった社からの。
ケージ片手にどうしようと途方に暮れてる姿を見かね預かりを申し出た当初から、未だに恐縮しきりのお人好しマネージャー。
彼に対し蓮は文句を言う気などない。
そりゃきっぱり断りきれなかったという点はどうかと思うが、でもやはり一番悪いのは無理を通した知り合いである。
だからもし呆れを向けるならばそちらにだろう。
ただリスの愛らしさに癒されてる現在としては、出会わせてくれた感謝の気持ちも確かにあるわけで。
人のことを責められない己の身勝手さについ出てしまった苦笑い、それを誤魔化すように蓮はまたも物言わぬ相手に話しかける。
「まだ外出自粛は解除されそうにないから、君にはもうしばらくウチにいてもらうことになりそうだよ。」
するとこれまで忙しなかったリスの動きがピタリと止まった。
そしてじっとつぶらな瞳で発言主を見つめた後、持ってた種子を両手で差し出してくるではないか。
まるで“これからもよろしく”と挨拶するかのように。
その仕草を見た瞬間目を瞠った蓮は次いで相好を崩すや、クスクス笑いながら言う。
胸中にもう少しは一緒に暮らせる安堵と、そう遠くないうちに必ず来る別れを寂しく思う気持ちを秘めて。
「ありがとう。でも俺は今お腹いっぱいだから、それは君が食べてくれるかな。」
・・・このような感じで自宅で楽しく過ごしてる人もいるだろうが、大多数の人は出かけられないストレスで我慢の限界を迎えてるのではないかと思う。
しかしそれは工夫次第でどうにか出来るはず。
物作りにチャレンジするもよし、某俳優みたいに生き物に癒されるでもよし。
とにかく何でもいいので、まずは自分なりに色々試してみてはいかがだろうか。
そうすれば我慢の期間にも慣れ、後に“あの時は大変だった”と笑顔で振り返れるようになるだろうから・・・・・・そう、きっと・・・。
おわり
書いてるうちにラストの締めが、メッセージみたいになってしまいました。
プレゼント話が時事的なものですみません。byマリモ様
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