真夏の酷暑。いかがお過ごしですか、一葉です。
ちなみに私はへべれけです(笑)
さて、最近パラレルSS祭りになっておりますけれども、本日お届けのこちらは、先日ご投稿頂きました拍手コメントで、とあるセリフに触発されて妄想爆誕したお話です。
お楽しみいただけたら嬉しいなーと思います。
しょーもない破廉恥さ加減なんですけどね☆
■ 目覚ましキョーコ ■
「 じゃー、敦賀くん。僕お手製目覚まし時計の使用感を後日聞かせてくれるかい? 」
「 ………はい。いいですけど 」
「 良かった。ああ、そうだ。この子、かなり人間味あふれている子だから。その点も含めてよろしく頼むよ♡ 」
俺、敦賀蓮が一人暮らしをしているマンションの隣室には
自称マッドサイエンティストが暮らしている。
ちなみに性別は男だ。
表札は出ていないのだが、本人談によると名前は藤道というらしい。
この藤道博士…と呼んでくれと言われているので敢えてそう言っておくが
外見上はなんてことない
ふっつ~~~~~の!
いや、ともすればダンディにも見受けられる男性なのだが……。
一体どんな気まぐれか
この人が試作した目覚ましをテストして欲しいと
本日深夜23時。こんな遅い時間に俺の所に持ち込んできたのだ。
女性型の目覚まし時計を…。
「 じゃあキョーコちゃん。頑張るんだよ 」
「 はい、ハカセ!キョーコ、頑張ります!! 」
「 敦賀くん、遅い時間に悪かったね 」
「 いえ、ああ、まあ、別に。辛うじて起きていましたので 」
「 じゃあね。本当によろしく 」
しかもおしゃべり機能付きとか、どんだけどんだけなんだろう。
玄関先で藤道さんを見送って、ドアを施錠したところで目覚まし人形が口を開いた。
…っていうか、人形っていうより、まんま女の子なんだけど…。
「 ご主人様? 」
「 えっ?! 」
「 キョーコです。どうぞよろしくお願いします! 」
「 …あっ……ああ、よろしく…… 」
ご丁寧にも三つ指ついてお辞儀をし、俺を見上げてにっこり笑った顔にドキっとする。
まぁ…正直外見はかなり俺好みだし
人と全く同じサイズなだけあって抱きしめた時の柔らかさも感触も申し分は無く。
…っていうか、あのマッドサイエンティスト。
女性型の目覚まし時計を作るなんて一体どういう思考なんだか……。
「 私、ご主人様のために一生懸命がんばりますね!! 」
「 …っっっ!!! 」
ヤバイぞ。なんでこんなに可愛いんだ!
思わず抱きしめたくなるだろう!!!
いいよな。
だって目覚ましなんだし!
「 あっ♡……ぎゅーってされたら嬉しいです 」
「 ……いくらでもしてあげるよ 」
「 本当に?あの、一緒のお布団で寝てもいい? 」
「 いいよ、別に。だって君、俺の目覚まし時計なんだろう?明日の朝、ちゃんと俺を起こせる? 」
そう言えば、どうやって起こしてくれるんだろう。
ほっぺにチューでもしてくれるのかな。
「 はい、もちろんです!!明日は何時に起きますか? 」
「 明日は5時だな。早朝会議があって早く行かないとなんだ 」
「 判りました。お任せください 」
「 ん。じゃ、もう寝るか。ベッドはあっちだよ、行こ 」
「 はい、隣に失礼します。………あの……ご主人様? 」
「 うん? 」
「 横になるだけ?何もしないんですか? 」
「 は????? 」
……何もしないってどういう意味だ?
起床時間はいまセットしただろう?
「 あとは寝るだけに決まっているだろ? 」
「 そうなんですね。はい、わかりました 」
「 ん、お休み 」
「 はい、おやすみなさい 」
この夜、俺は久しぶりに自分以外の体温に包まれて眠りに落ちた。
女の子の香りも感触も久しぶりで
とても気持ち良く眠れてしまった……。
翌朝。
「 ……っ……ま!……ご…じん……まっ!!ご主人様っ!! 」
体がガクガク揺らされて
耳元で大きな声で叫ばれ、意識が浮上した。
「 ん……っ……何だよ、うるさいな。誰だ!? 」
「 あっ…ごめんなさい。あの、キョーコです……うるさくしてすみません……でもあの…朝…朝になっちゃったから……っ… 」
あああ????
あ、ああ…そうか。
目覚まし時計人形がいたんだっけ……
「 ごめんなさい。朝なんです、起きてくださいませんか、ご主人様…… 」
俺の文句が怖かったのか
目覚まし時計の彼女は肩を震わせて謝っていた。
あの博士が言ったように
確かに、かなり人間味に溢れている。
「 ああ、いや、俺の方こそごめん。そんな謝らないでいいから。俺が起こしてくれってお願いしたんだし、そもそもそれが君の仕事だろう? 」
「 はい、そうです。そうなんですけど……だから、余計にごめんなさい!! 」
「 だから謝らなくていいって…… 」
「 違うんです、ごめんなさい。私、私、寝坊してしまって… 」
「 は?? 」
「 いま、5時30分なんですぅぅぅ…… 」
「 なっ…なんだそれ?嘘だろ? 」
「 ホントなんです。寝坊……しちゃいました!!……ごめんなさい!!!! 」
おいおいおいっっっ!!!
藤道博士!!!
この目覚まし時計、人間味あふれすぎだろう!!!!
全く役に立ってない!
「 しちゃいました、じゃないだろ?!もっと早く起こしてくれ!!!君は目覚まし時計なんだろう?! 」
「 はい、そうなんですっ!!なのに寝坊しちゃって。ご主人様の腕の中がとっても気持ちが良くて、つい……てへっ♡ 」
てへ♡じゃない!!
卑怯なトコばっかり可愛くしない!!!
「 とにかく行って来るから!! 」
「 はい、いってらっしゃい、ご主人様♡ 」
とにかくこのあと大慌てで出かけたよ。
そして心に誓ってた。
あのマッドサイエンティストに
今夜ぜったい文句を言ってやる!!!!…ってね。
E N D
…で、その今夜↓
「 やあ、敦賀くん。どうだったかな?僕が開発したキョーコちゃん目覚ましは? 」
「 どうもこうも…目覚まし機能としては最悪でした。5時に起こしてくれって言ったのに目覚ましちゃんが寝坊して、まさかの5時30分起床ですよ。おかげで会議に遅れました。大目に見てもらえましたけどね 」
※上司が女性だったのでお咎めなし(笑)
「 ん?まさか、昨日は何もせずに寝たとか? 」
「 当たり前じゃないですか。昨日、あなたが俺の家にいらしたのは何時だったと思っているんですか。夜の11時ですよ!11時!寝ますよ、そりゃ。誰だって寝るでしょう、起床が5時なんですから 」
「 ああ、そっか、ごめん。僕が気を利かしてもう少し早く伺えば良かったんだね。それは悪かった。それじゃあ何も出来ないよな 」
「 っていうか、昨日、彼女もそんなこと言ってましたけど、何もせず…って、一体どういう意味です?おしゃべりでもすれば良かったんですか? 」
「 いや、そうじゃなくて。キョーコちゃんはラブドール機能付きの目覚まし時計だから♡ 」
「 は??? 」
ラブドール機能付き…って
まさかあのラブドールのことか!?
「 でね、キョーコちゃんの目覚まし機能を正しく使いこなすには、毎日エッチしてリセットしてあげないとダメなんだ♡手のかかる可愛い子だろう?絶対人気が出ると踏んでいるんだよね。僕の自信作なんだ♡ 」
「 …っっっ!??? 」
なっ!!
なにを考えているんだ、この男!!!
ラブドール機能付きの目覚まし時計!?
それを言うなら目覚まし機能付きのラブドールじゃないのか?…って、いや、今はそんなことはどうでもいい!
まさかこのキチガイ博士
この子を量産する気でいるんじゃないだろうな!?
「 どうかな、敦賀くん。この子、大量に作っても大丈夫だと思うかい? 」
「 絶対に無理ですね!!こんな失敗作、量産したらクレームの嵐であっという間に一文無しですよ!!絶対やめた方がいいです 」
「 …………そう。そうかな?やっぱり改良しないとだめかな? 」
「 ええ、絶対だめだと思いますよ。……っ………まぁ……まだリセット機能は使っていませんので一概には言えませんけど… 」←使う気満々(笑)
「 あ、じゃあ今夜、取り敢えずリセット機能を使って翌朝の様子をみてくれるかな?それでキョーコちゃんがまた寝坊したらその時は量産を諦めるし、失敗作のキョーコちゃんも僕が引き取らせてもらうから 」
「 ……引き取って、どうするんです? 」
「 もちろん、売れないなら廃棄処分だよね 」
「 えっ!?ああ、いえ、それはお気遣いなく!!せっかくこの子、おしゃべり機能がついていますし!俺、一人暮らしだから話し相手が欲しかったんですよ。だから失敗作だったとしても全然!!せっかくのご縁ですし俺が面倒みさせてもらいますから 」
別に俺は目覚まし機能なんて重要視していないし!
どっちかって言うとこの子の抱き心地は最高だし!
それに、俺としては今夜
そのリセット機能を何度も入れてみたいと思うし!! ←笑
「 そうか?君は優しいんだな。ありがとう。じゃあ取り敢えず明日、よろしくお願い出来るかな。どっちにしろ目覚ましキョーコちゃんは君のものにしていいから 」
「 ええ、了解しました 」
その夜、俺はこれでもかというほどキョーコちゃんを疲れさせ
翌日もちゃんと寝坊をしてもらった。
その旨を告げると藤道氏は彼女の量産を諦め
この世に一体しかいない
目覚ましキョーコを俺にプレゼントしてくれた。
それから毎晩
俺は彼女のリセット機能を使っている。 ←リセット機能メインかよ!!笑
END!
最近、一葉の中で藤道氏がかなり使いまわしの利くキャラクターとして定着しつつある。ふふふ…。
欲望に忠実な破廉恥蓮くんですみません(笑)
⇒目覚ましキョーコ・拍手
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※この話、こちらに続きます⇒「蓮さん、襲来」 ・・・しょーもない内容になっていることをご了承ください。
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