SS 冬のかくれんぼ | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 一葉です。いつも有難うございます!о(ж>▽<)y ☆

 毎年行っている恒例の、腐海の森一掃作戦…という名の妄想メモ整理作業でまさかの季節に合ったSSを発掘。


 ……って事はアレよ。メモってから少なくとも一年が経過した奴よ(笑)


 書いたのにすぐUPにしないのって色々な理由があるのですけど、このお話に関しては昨年末(2016年末~2017年始にかけて)とにかく書く予定でいたそれらを執筆するのに精いっぱいで、SSにまで手が回らなかったと云う記憶があります。 ←でも妄想メモはする


 そして発掘するたびに実感する。

 原作…全く進んでいないって。実際には進んでいるのですけど進んでいない気がする不思議。


 さて、本日のSS、お久しぶりの進みも戻りもしないネタバレ無し原作沿い両片想い蓮キョです。

 お愉しみ頂けたら嬉しいです。


■ 冬のかくれんぼ ■





 ドラマ、映画などに出演することでバラエティ番組に出演する機会も自然と増える。


 この日、私が古賀さん、モー子さんと一緒にバラエティ番組に出演した目的は、映画、泥中の蓮の宣伝のためだった。




 ――――――― 冬に恋しくなるものと言えば何ですか?




 会話が進んでから突然出て来た問い。

 私は一瞬で唇を結んだ。



 え?それは冬限定?




 ……冬に限定するならコタツもそうだし布団もそうだし

 シチューとかカレーとかトン汁とか。


 色んな食材が煮込まれているあったかい料理が無性に食べたくなるのもこの季節。



 だけど、最初に私の頭に浮かんだのはそれとは全く違うこと。

 恋…というキーワードで浮かんだのはたった一つのものだった。




 口にすることは許されないけど、脳裏に浮かべるぐらいは許される?


 俯き加減で控えめに口元を緩め、それからのんびりと顔を上げた。

 古賀さんが応答し、モー子さんが応答し、そして私の番になった。



「 京子さんはどうですか? 」


「 そうですね。私はあったかい料理が恋しくなります 」



 ソツなくそう答えたつもりでいたけれど、このとき私は気付いていなかったのだ。

 質問を投げられた瞬間に、まさか古賀さんが私を見ていたなんてことは。



 収録が終わってすぐ、次の仕事の為にモー子さんはさっさといなくなってしまって、特に予定の入っていなかった古賀さんが私の肩をきさくに叩いた。


 軽く首を傾げてぼんやりと、意味深な笑みを浮かべて自信満々な風で古賀さんが口を開く。

 私の耳元に顔を寄せ、小声で囁いてくれたのはもしかしたら古賀さんなりの配慮だったのかも知れない。



「 京子ちゃんさ 」


「 はい? 」


さっき、本当は答えたのとは絶対違うものを思い浮かべていたでしょ?


「 うえっ?!え?どうしてですか??…っ!!あ!!そっか、あのっ、私、色々もやもや考えていたのでもしかしたら百面相になっていたかもしれないですねっ!!! 」


「 …クス。絶対違う。君はあの時たった一つのことだけを考えていたはず 」


「 ……どうしてですか? 」


「 うん?だってすっごく可愛い顔をしていたから。まるで恋する乙女みたいな♡ 」


「 ………っ!!? 」




 そうツッコまれてシマッタ…と私は両手で顔を隠した。

 隠さなければと思っているのに不意に浮上してしまうこの想い。




 冬に、恋しくなるもの?


 恋しくなるもの…なんて、そんなの季節に関係ない。

 春だって、夏だって、秋だって、そしてもちろん冬だって。



 自分が恋しいと思うのは、たった一人の人しかいないのだから。




「 …で?本当は何を思い浮かべていた?

 それ、俺とかだったら嬉しいんだけど違うよね? 」



 恥ずかしさにたまらずその場でしゃがみ込んだ私を真似る様に、私の前で古賀さんもしゃがみ込んだ気配を感じた。

 からかうようなクスクス笑いが届いて、足の上で両腕を囲いのように重ね合わせ、そこに顔をうずめてハッキリ小さく答えを漏らした。



絶対違います…… 」


「 残念。じゃあ答えは一つしかないよね。だって京子ちゃんは敦… 」


「 やめて下さいっっっ!古賀さん!!!! 」



 勢い顔を上げて古賀さんの口元を両手で抑え込んだ私のこれを、周りのスタッフさんは何事だと思っただろう。

 けれどそれを考えている余裕なんて私には一切無かった。



「 やめて下さい、本当に… 」


今さらこんなことしたって意味なしだよ、京子ちゃん。少なくとも俺にはバレバレだし



 バレバレだなんて…。そんなこと簡単に言わないで欲しい。

 だって私は敦賀さんを苦しめたくはないの。


 なのに、質問を浴びせられた途端、敦賀さんの笑顔を脳裏に思い描いていたあの時の私は一体どんな顔をしていたんだろう。



「 ウソだと思うなら放送日に番組を観たらいいよ。可愛い恋する乙女の顔が見られるから♡ 」


「 ……っ!! 」



 古賀さんの言葉に誘われ、後日放送されたそれを視聴した私はTVの前で愕然となった。


 この質問をされたとき、古賀さんだけじゃなくて偶然にもカメラマンも私に焦点を合わせていたのだ。

 画面に映った私の顔。それは古賀さんの言葉通り……。



「 ………嘘でしょ。なにもこんな顔をしている時に撮らなくても…… 」



 誰かに恋をしているそれがダダ漏れ。



 頬を染めて嬉しそうに微笑んで

 誰かを想っている事が丸わかり過ぎるほどの自分の顔つきに、私はその場に突っ伏し、どうしようと頭を抱えた。




「 どうか…。せめてどうか敦賀さんがこれを見ていませんように…… 」



 自分が誰かに恋をしていることを

 あの人を深く慕っている自分を敦賀さんにだけは知られたくない。



 どうかこの放送を敦賀さんだけは絶対見ていませんように。

 もうただただ、そう祈ることしか出来なかった。






     E N D


タイトルに偽りあり(笑)かくれんぼしていません。

でも可愛いのでそのまま採用しました♡(〃∇〃)にょふ


泥中の蓮云々は後から足したものですが、キョーコちゃんが無事紅葉役をゲットした後、こんな事あったらいいな妄想でお届けしました。ただただ、キョーコちゃんが可愛い♡



⇒冬のかくれんぼ・拍手

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