SS ブロークンドリーム◇前編 | 有限実践組-skipbeat-

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こちらは蓮キョ中心、スキビの二次創作ブログです。


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 アナログ書き捜索隊で瀕死の重傷を負っております一葉でふ。

 どうしてだろう…( ̄ー ̄;見つからない。


 どうして探すと見つからないんだろー?( ̄o ̄)=3

 何処に書いたかは覚えているのに、書いた物体が見つからないんだよね…。やっぱり思い付きで広告の裏とか、やめた方がいいよね~ガクリ


 そんな中で発掘した本日のお話…。ドンフェス作品(笑)お前…

 σ(^_ ^;)Σ\( ̄ー ̄;) いい加減にしろよ!いつ書いたやつだよ汗


 こっそりUPしておきます。うん。もういいの…。拾われなくても…。

 だってやたらと長いのに笑えもしない、シリアスにもなり切れない…。挙句の果てには光くんsideで前後編だぜ。

 うん?うっすーい蓮キョの需要?そんなの気にしていたら何も書けないでーす!!

 行ってしまえ!いちよー!!ε=ε=ε= ヾ(*^▽^)ノ


■ ブロークンドリーム◇前編 ■





 男なら多分、誰だってそうなりたいという願望はあるだろう。


 計算しつくされた甘いマスクで

 ほんの少しだけ口角を上げて目を細めるだけで

 女性を腰砕けにさせる独特な雰囲気を持つ男に…。


 巷でカッコいいと評判の敦賀蓮。


 彼が出ているドラマを見ながら、自分もあんな男になってみたいとテレビ画面を食いつかん勢いで人気のそれを凝視した。



「 カッコいいよなー… 」


 瞼を閉じ、いま見たばかりの新鮮なドラマの内容に沿って、夢見るように脳裏でシチュエーションを展開させる。



 ――――― 妖艶な笑みを浮かべ、そっと彼女に近づく自分。


 ドキンと鼓動を跳ね上げる彼女。

 自分が一歩を進めるたびに、彼女の頬は徐々に赤く染まってゆく。


 無言の圧力でもって彼女を壁際へと追い詰め、あと一歩という微妙な距離で足を止めた。


「 京子ちゃん…俺を、見て…? 」


 切なげに眉をひそめて、優しくねだるように小さく囁く。


 薄い背中を壁に押し付け、不安げに俺を見上げる彼女。

 揺れる肩を囲うように両手を伸ばして、まるで花を愛でるかの如く軽く壁へと両手を押し付ける。


 一度視界を閉じて唇を結び

 意を決して瞼を開けてから、今度は耳元で物憂げに低く囁く…


「 もう俺、限界なんだ… 」


 いつになく真剣な顔で絡ませる視線。

 そこにほんの少しだけ柔らかく笑みを湛えると、薄く緊張した唇が誘うように俺の名前をポツリとつぶやく。


「 ひ…かる…さ… 」


 戸惑いを伝えるように震えたピンクの唇


 速度を上げてゆく心音を聞きながら、大きく見開かれた双眸が絶えず自分を見上げている様に確かな手ごたえを覚える。


 自然と浮かぶのは確信めいた予感


 細い腕が、頼りなげに胸の前で祈りのポーズへと変化していく様を満足げに見守りながら、余裕の微笑みでゆっくりと彼女を口説き落とす。




 ――――― いい加減、俺のモノになりな?



 しかしそこまで展開させてから、ハタと我に返って首を横に振った。


 いやいや!!こんな、さっき見たドラマのシーンよろしくなセリフでは、自分らしさが微塵もないじゃないか!


( 確かに、敦賀君のこのセリフはカッコいいけど… )


 何でもかんでも真似は良くない!と一種反省にも似たそれを思い浮かべ、自分らしさを優先にしてアレンジを効かせるべきだと勢いよく2回頭を横に振った。


「 ここはやっぱり…いい加減、俺の気持ちに気が付いて欲しいんだ…京子ちゃん……かな? 」


 セリフを口に乗せた瞬間、やっぱりこれだと笑顔がこぼれた。



「 おはよーっす!! 」


 その時、いつもと変わらぬ様子で楽屋に入って来た雄生に満面の笑顔を見せ、最後の一押しのために口を開いた。

 自分に一つだけ足りない、あるものを埋めるために。


「 雄生!ちょっとアドバイスをくれないか? 」



 …もとより、度胸はあると思う。

 腐っても自分は芸能人なのだからして、ここぞ!と決めてしまえば困難に立ち向かう勇気を奮い立たせること位、マルチタレントには造作もない事。


 そう。

 あと足りていないのはタッパだけ。

 それさえクリアしてしまえば、自分でも彼女を見下ろしながら甘く囁く事くらい、堂々とやってのけて見せる!!


「 なぁ、京子ちゃんに見上げてもらうためには、どうしたらいいと思う? 」


「 はぁ~?脚立にでも乗ればいんじゃね? 」


「 そうじゃなくて!!もっとカッコよく行きたいんだよ!! 」


「 カッコよくぅ~?? 」


 なんとなく気の抜けた声を漏らした雄生からそれでもありがたいアドバイスをもぎ取った俺は、ついでに今日、久しぶりに会えるキョーコちゃんをヒト気の少ない廊下の隅っこに呼び出してもらい、充実したやる気をみなぎらせながら握り拳を高く掲げた。


 勇気を出せ!あとは、実行するだけなのだ!

 カッコいいシチュエーションを演出して、俺は颯爽と彼女の気持ちをゲットするのだ!



「 京子ちゃん、お待たせ!! 」


「 あ、光さん… 」


 淡く輝く笑顔を見せてくれた京子ちゃんに向かって、奮い立たせた勇気が萎えないうちにと早々に実践事項をスタートさせる。

 こういうのは、スピードが命!!



 ダンッ!!

 ドンッッ!!



※映像でお送りできないのが非常に残念なのですが、意を決した光くんは現在、ドラマで壁ドンを実践していた蓮くんと同等の身長に到達するため、廊下の角にキョーコちゃんを立たせて不足分の身長を補うために蝉ドンを実行しております※



「 き…京子…ちゃん 」


「 は…はい…!!! 」


 いつもよりずいぶん視点の高い自分に驚いているのか、彼女は可愛い顔を引きつらせながら、予定通りに自分を見上げていた。


 天井のダウンライトが彼女の顔に自分の影を落としていて、しばしの背高のっぽ気分に高揚感は隠せない。


 いつもと違う事をして彼女の注意を自分に惹きつける。

 常日頃とは違う一面を垣間見せる事で、雄生の言う通り彼女の心はいま俺に釘付けのはず!!


 やり慣れない事で既に腕がプルプルしてしまっているのは…我慢だ…。

 ガマンだ、俺…。


「 京子…ちゃん… 」


「 はい? 」


「 お…俺を見て? 」


「 み…見てますぅ… 」


 ごくりと唾を飲み込んだ彼女を認めて、これは本当にイケルかも?という期待が急速に膨らんだ。


 ドッキリシチュエーションで度肝を抜く。

 意表をついた攻撃でもって彼女の心に大胆に突き進む雄生アドバイス作戦は、きっと功を奏しているに違いない!!







 ⇒後編 に続きます


なんかもう、どうでもいいや(笑)



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