SNSの男③ | 卵焼きは砂糖派

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塩派の人も歓迎ヽ(*´∀`)ノ

●前回のお話

 

 

友達旦那と友達と電話で話した数日後

 

私は旅行に行っていた

 

親友と親友の子供と楽しい楽しい旅行

時間も忘れ日常も忘れ夢の様に楽しい時間だった

 

・・・そう、あの電話がかかってくるまでは・・・

 

 

この友人夫婦の凄い所はこっちの都合がお構いなしな所だった

 

何度も電話が鳴るので仕方なく電話に出ると彼女は泣いていた

「え、どうしたの?」というと涙声の彼女はこういった

 

 

「・・・・彼が死んでしまった」

 

 

キョロキョロ????

 

 

そう

 

 

SNSの男が死んだのだ

 

 

一瞬理解が追いつかなかったが、そういえば余命が短かった(設定)だったなと思って「病気で?」と聞くと

 

 

「・・・・自殺した」

 

 

びっくり!!!

 

 

流石の私もその展開は予想していなかった。

 

 

はて、その自殺したという事は誰からの情報なのだろう?

話しを続けて聞くと、どうやら友人宛てにその男の姉と名乗る女性からメールが届いたと。

 

自分の弟が異国の地で自殺をした

そしてその原因は貴方にある

SNSで弟の悪口を書いただろう

それを苦に弟は死んだ

だから損害賠償?を請求する覚悟しておけ

 

 

 

そういえば私はタイミングを見計らっていて友人に伝えていなかった事を思いだした。

 

 

ここまでくると色々苦しくてもうこれは言うしかないなと思って友人に告げた

 

「コレは私の憶測だけど全部嘘だよ。」

 

 

「え・・・嘘って・・・?」

 

 

そこで彼女にSNSの男が付いてきた嘘の証拠を突き付けた。

 

「でも、でも」

 

という彼女

 

のちに思う事だが、この時の彼女は所謂「洗脳」状態だったのだと思う。

 

リアルの友人である私の言葉より、SNSの本当の顔も知らない男の言葉を信じるというなら私にできる事はもうない。

信じたい方を信じればいい。

 

ただし私の言葉には嘘はない

事実と真実しか伝えない

 

そういうと少し私の話しに耳を傾け始めた。

 

 

そしてお姉さんとやらの話しを聞くと、どうも友達本人がSNSに悪口を~というより私が捜査の為に作った垢を「これはお前だろう、お前じゃなければ友達に頼んでこういう事させたんだろう」という話だった。

 

①の記事でも書いたが、私はかなりの慎重な人間だ。

悪口どころか軽く探りを入れる以外は全てDMで話している。

そんな事は調べれば分かる事であり、基本的にSNSの男を中傷する内容はDMにも書いていない。

 

姉はこうも言った

 

「あの家族構成はお前が該当する。絶対にお前が絡んでるはずだ」

 

確かに家族構成の話しはした。

しかしそれはDMで、だ。

 

だから言っただろう

 

その時DMを交わした女性二人も私は信用してないのだ。

どちらかが情報を漏らしたか、はたまた姉役なのか、そもそも釣りだったのか、のどれかだろう。

その可能性も考慮していた。

だから情報を引き出すだけ出して、余計なやり取りは一切しなかったのだ。

 

②にも書いたが、最悪の想定をして最善を尽くす、それが大人だ。

 

 

仮に訴えられたとしても全て調べれば分かる事。

向こうの徒労に終わるだけだ。

それでも訴えたいなら訴えたら良いのでは?

 

 

そう友人に話しても洗脳状態の彼女は正しく情報が入ってこないのか、理解が出来ないのか、頭が追いつかないのかわからないが鈍い反応だった。

 

「でも・・・でももし・・・!!本当だったら、私達・・・人を殺したのと一緒だよ!?」

 

と叫びにも似た声で友人が言った

 

 

そうだな、もし仮に本当だったらそうかもしれないけど、状況証拠を並べて冷静に見てもその可能性は低い。

洗脳状態で陶酔するかの様に信仰した人間にはコレは理解しがたいモノなのだろうか。

私はどちらかといえば友人のほうが理解出来ず困りはてた。

 

しかし私の言ってる事には根拠もあり事実だけだ。

 

やましい事など何もない。

 

訴えたいなら訴えたら良い、かかってこいや!!としか思わない。

 

 

一方旦那さんは大激怒して警察に電話してるとか何とか。

 

ああ、まぁそこまで対応が行ってるなら私の出番はコレ以上ないな、と思って電話を切った。

 

 

楽しい旅行中だったんですよ。

本当に。

親友と旅行に行くなんて何年ぶりだったかわからない。

それを害されたんですよ。

こっちの気持ちお構いなしな上に私の言葉を信じないなら、それで終わりだ。

 

 

その後、旦那さんが姉と名乗る相手とメールにてやり取りをした結果、突然姉のほうが謝罪をしてきたらしい。

そして全て無かった事にしてほしいと言われた、と。

 

私の予想では、旦那がメールで切れたので姉はアッサリ手のひらを返したのだと思う。

 

その後、友人から聞いた話だが、そのやり取りの最後に姉は旦那が患っている事に関して心配とアドバイスをしてきたらしい。

それを友人は「最後はそんな風に気遣ってくれて、奥さんを大切にして下さいって言って終わったから、あの人悪い人じゃないよ」と言った

 

 

 

 

お前は馬鹿かっっ!!!!

 

 

 

本当にその言葉を聞いた時にこの言葉が脳内で爆発した。

 

 

私は一連の話しを聞いて確信に近い考えに至った。

 

この姉と名乗った人物はSNSの男本人だったのだろう

何故なら友人の心に入った時と手口が一緒だからだ

同じ様に悩み事に対して専門的なような言葉を並べて信用させその心に入ってくる感じ

同一人物の可能性が高い

 

電話ではなくメールでしか対応をしなかった点も不振だ

実際、旦那が電話で話したいと言ったら断ってきたらしい

 

それは何故か?

 

性別が男だからではないか?

 

急に手のひらを返して丸く収めようとし始めたのは何故か?

 

訴えるというのは建前で示談金が欲しかったのではないか?

 

 

つまるところ、このSNSの男が友人に近づいてきた理由は「お金」だった事が推測され、出会ってから死んで訴えるまでがワンセットの話しだったのではないだろうか。

 

 

実際これは私の憶測にすぎないが、事実を知る手段はもうないのだ

 

何故ならSNSの男は死んでしまったのだから

 

 

私が感心する所があるとすれば、この男の設定は嘘くささ満載だったにはともかく、いつでも逃げられるように会えない場所、生きる期間を設けていた所だ。お陰で被害者である3人の女性は一度足りとも生きた彼に会う事は無かった。そこだけは周到だと感心する。

 

 

大体の人がこんな風にこんな男に騙される事はないだろう。

 

しかし私が思うにこのSNSの男は人の心の隙間に入る術が卓越していたのだろう。

 

人は弱っている時、寂しい時、悲しい時、その心に隙間を生む。

 

そこに寄り添い、その人が求める「何か」を見つけ出し与える事が出来る人間だった

(もっと他の良い事に使えば良いのに)

 

だから友人も含み三人の女性が騙されたのだろう

(他二名は真実の被害者かはわかりませんが)

 

 

 

SNSはとても便利なツールだ。

私自身も良く活用して沢山の人間関係を築いている。

しかしそこに「信用」と「信頼」を築くには、リアルな人間関係よりも難しい事を理解しておいて欲しい。

 

 

きっと誰も彼女の様になりうる可能性は秘めている。

 

それくらい現代社会で生きる人間の心は隙間を生みやすい。

 

その隙間を次に狙われるのは自分自身かもしれない。

そんな風に最低限の戒めと警戒心を忘れてはいけない。

 

 

 

皆さんもお気を付けください。

これはリアルにあった事実の案件ですので悪しからず。

 

SNSの男が死んでしまったのでこの話の続きはない。

しかしモラハラ旦那と友人の話しはもう少し続きます・・・トホホ

 


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