2021年11月3日:パート3

 

 22時過ぎ。今晩は高崎市内を散策した。約1時間、かなり速いペースで歩いた。相当のカロリーを消費したはずだ。両肩と腕のストレッチは終わっている。マシンによるランニングも、ジャズダンス(?)も必要ないと判断した。色々なことをやるのが、運動を継続するコツだ。

 さて、10月20日のブログで、数ヶ月前から県内で出回っている「群馬県県土整備部の当初予算の推移」なる不正確な資料(怪文書?)の精査を、関係部局に指示したと記した。https://ameblo.jp/ichita-y/entry-12705052173.html

 少し前に、上記の資料に関する分析の結果が纏まった。何回かに分けて、報告する。誰の仕業かは分からないが、この姑息な戦術への反論を掲載することで、知事の公共事業に対する姿勢や方針を、とても大切に思っている建設業界関係者の皆さんはもちろん、広く一般県民の方々に知っていただきたいという思いがある。ある意味、知事が「県民に真実を語る」絶好の機会になるかもしれない。

 「怪文書」を辞書で調べると、次のような定義になる。

 「中傷的・暴露的な内容を持ち、出所の明らかでない、いかがわしい文書。」

 この定義からいくと、作成元が不明で、県が正式に受け取ったものでもないこの資料は、明らかに「怪文書」ということになる。山本県政の公共事業に関する方針を批判することが目的という点でも、この定義に合致する。以下、この資料を「怪文書」と呼ぶ。

 このブログの末尾に添付したスライド①を見て欲しい。以前のブログでも触れたが、当該怪文書の内容は、かなり不正確で、かつ恣意的だ。

 最も分かりやすい例は、怪文書の中のグラフ(図)に、「大沢県政の12年間で当初予算が着実に増加している」かのようなベクトルが記されていること。そして、その実線が、「山本県政になった直後から急激に下がった」かのような構図に描かれていることだ。しかしながら、これは、明らかに事実と異なる。

 この点については、もう少し詳しく後述するが、怪文書の問題点(不正確かつ恣意的なポイント)は、大きく言って次の3点だ。

(1)ネガティブな印象を与えるための恣意的な記載があること。
(2)資料のグラフ(図)の根拠となっている予算額に誤りがあること。
(3)ある瞬間の一部の情報を切り取って、世間に間違った印象を与えるという意図があること。以下、順を追って、説明する。

 先ずは(1)の「悪い印象を与えるための恣意的な記載」について述べる。怪文書では、平成19年度から令和元年度までの大澤県政での12年間で、あたかも当初予算が着実に増加したかのような印象を与える「上向きのベクトル」が書かれている。

 これは本当に事実なのだろうか?そう思って、実際の当初予算の推移(正確なデータ)を踏まえた図を作成してみた。それがスライド②となる。その結果、大沢県政下における当初予算は、ほぼ横ばいか、わずかに減少していたことが判明した。2つの図に描かれたベクトルを、見比べてみて欲しい。全然、違うでしょう?!(苦笑)

 これだけ見ても、「悪質な印象操作」であることがよく分かる。ちなみに、自分はこういうやり方(手口)が、スゴく嫌いなのだ。

 あ、ずっと書けなかった大事なメールを書かないと。今晩はここまで。続編(その2)では、他の2つの問題点を解説する。

 

           <県内に出回る怪文書のグラフ>

<正確な数字に基づいて書き直したグラフ>