【読書を技術士勉強に活かす③】「論理的思考とは何か」「面白い人が無意識にしている神雑談力」 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、宅建士、電験三種等に合格。

●今週のオーディブル

 

論理的思考とは何か

この書籍の目次は以下の通りです。

序章 西洋の思考のパターン―四つの論理(論理学、レトリック、科学、哲学)
第1章 論理的思考の文化的側面
第2章 「作文の型」と「論理の型」を決める暗黙の規範

第3章 なぜ他者の思考を非論理的だと感じるのか

終章 多元的思考―価値を選び取り豊かに生きる思考法

 

②面白い人が無意識にしている神雑談力

この書籍の目次は以下の通りです。

・会って7秒でひと笑い=契約率2.5倍

・お笑い動画を見る=生産性10%UP

・上司が面白いと、心理的安全性UP

・会って最初の6~7秒の印象は半年持続する

・笑うことは、最もコスパのいいスキル。無愛想はコスト

・自己紹介はターゲット絞る

・大声よりも、ボソッと言う方が相手の心に届く

・マズローの欲求5段階に応じて相づちは変える

・親しくする人を150人以内にする

・枕詞で本音を探る

・合わない人は、関係を続けない

・シリーズ物の小話を用意して、会いたい人になる

・「やりたい」ことを言うと、周りが味方になり始める

・職場の相関図を描いて、キーマンを知る

・短く、違和感のある言葉を使う

・万人に理解されない志を持つ

・他人への怒り、自分への怒りをノートに書く

・あえて煩悩を人に伝える

・名言っぽい言葉を自作する

・コーチングではなく、決めつけコーチングをする

 

 

●「面白い人が無意識にしている神雑談力」を技術士勉強に活かす

人は、笑った後に作業をすると、生産性が10%アップするのだそうです。

笑う際は微笑むくらいではなく、大笑いするくらいがいいそうです。

技術士試験の勉強をする前、大笑いをすると、はかどるかもしれません。

 

「論理的思考とは何か」を技術士勉強に活かす

「論理的思考とは何か」にアメリカ、フランス、イラン、日本の作文の構造を紹介しています。

以下のとおりです。

※ 参照元:「論理的思考とは何か」

 

経済的なアメリカでは、最初にテーマに関する結論を主張して、この主張を支持する3つの根拠を示します。

その上で、クロージングとして、結論を再主張します。

一方、社会的な日本では、テーマの背景を説明して、実体験を述べて、感想を述べます。

また、法的なイランでは、テーマの背景を説明して、テーマの内容を3つ説明して、まとめとして見解を述べます。

アメリカの作文は、ロジカルですが、技術士の出題スタイルに合致していません。

日本の作文は、まず、そのテーマの背景(言い換えると概要)を述べます。

次に、実体験(言い換えると実績)を述べます。

最後に、感想を述べます。

背景、実績を述べる点で技術士の解答と少し似ている印象です。

イランの作文も、そのテーマの背景(言い換えると概要)を述べます。

次に、内容(言い換えると課題)を3つ述べます。

最後に、見解(言い換えると重要度が高いもの)を述べます。

これは技術士の解答と似ています。

イランの作文は法的です。

つまり、技術士の問題は法的な側面が強く、技術士の解答を作る際は国の施策を考慮した方が良いわけです。

 

●「論理的思考とは何か」で印象に残った内容

国によって作文を作る目的が異なるそうです。

例えばアメリカでは、自らの主張を効率的に論証して、相手を説得することが作文の目的としています。

フランスでは、時間をかけてあらゆる可能性を吟味して、政治的判断に活かすことが作文の目的としています。

目的が異なれば、当然、結論とそれに至るまでの道筋も異なりますし、作文のフォーマットも異なるわけです。

「論理的思考」とは、道筋をたてて考えることを意味します。

作文を作る目的が国によって異なるのであれば、「論理的思考」も世界共通ではなく、国によって大きく異なるわけです。

このことは同時に、「論理」の判断基準も、国の文化や価値観により異なることを意味するわけです。

 少し意外ですね。

 

※このシリーズの1つ前を見たい方は こちら をどうぞ。