●今週のオーディブル
①論理的思考とは何か
この書籍の目次は以下の通りです。
序章 西洋の思考のパターン―四つの論理(論理学、レトリック、科学、哲学)
第1章 論理的思考の文化的側面
第2章 「作文の型」と「論理の型」を決める暗黙の規範
第3章 なぜ他者の思考を非論理的だと感じるのか
終章 多元的思考―価値を選び取り豊かに生きる思考法
②面白い人が無意識にしている神雑談力
この書籍の目次は以下の通りです。
・会って7秒でひと笑い=契約率2.5倍
・お笑い動画を見る=生産性10%UP
・上司が面白いと、心理的安全性UP
・会って最初の6~7秒の印象は半年持続する
・笑うことは、最もコスパのいいスキル。無愛想はコスト
・自己紹介はターゲット絞る
・大声よりも、ボソッと言う方が相手の心に届く
・マズローの欲求5段階に応じて相づちは変える
・親しくする人を150人以内にする
・枕詞で本音を探る
・合わない人は、関係を続けない
・シリーズ物の小話を用意して、会いたい人になる
・「やりたい」ことを言うと、周りが味方になり始める
・職場の相関図を描いて、キーマンを知る
・短く、違和感のある言葉を使う
・万人に理解されない志を持つ
・他人への怒り、自分への怒りをノートに書く
・あえて煩悩を人に伝える
・名言っぽい言葉を自作する
・コーチングではなく、決めつけコーチングをする
●「面白い人が無意識にしている神雑談力」を技術士勉強に活かす
人は、笑った後に作業をすると、生産性が10%アップするのだそうです。
笑う際は微笑むくらいではなく、大笑いするくらいがいいそうです。
技術士試験の勉強をする前、大笑いをすると、はかどるかもしれません。
●「論理的思考とは何か」を技術士勉強に活かす
「論理的思考とは何か」にアメリカ、フランス、イラン、日本の作文の構造を紹介しています。
以下のとおりです。
※ 参照元:「論理的思考とは何か」
経済的なアメリカでは、最初にテーマに関する結論を主張して、この主張を支持する3つの根拠を示します。
その上で、クロージングとして、結論を再主張します。
一方、社会的な日本では、テーマの背景を説明して、実体験を述べて、感想を述べます。
また、法的なイランでは、テーマの背景を説明して、テーマの内容を3つ説明して、まとめとして見解を述べます。
アメリカの作文は、ロジカルですが、技術士の出題スタイルに合致していません。
日本の作文は、まず、そのテーマの背景(言い換えると概要)を述べます。
次に、実体験(言い換えると実績)を述べます。
最後に、感想を述べます。
背景、実績を述べる点で技術士の解答と少し似ている印象です。
イランの作文も、そのテーマの背景(言い換えると概要)を述べます。
次に、内容(言い換えると課題)を3つ述べます。
最後に、見解(言い換えると重要度が高いもの)を述べます。
これは技術士の解答と似ています。
イランの作文は法的です。
つまり、技術士の問題は法的な側面が強く、技術士の解答を作る際は国の施策を考慮した方が良いわけです。
●「論理的思考とは何か」で印象に残った内容
国によって作文を作る目的が異なるそうです。
例えばアメリカでは、自らの主張を効率的に論証して、相手を説得することが作文の目的としています。
フランスでは、時間をかけてあらゆる可能性を吟味して、政治的判断に活かすことが作文の目的としています。
目的が異なれば、当然、結論とそれに至るまでの道筋も異なりますし、作文のフォーマットも異なるわけです。
「論理的思考」とは、道筋をたてて考えることを意味します。
作文を作る目的が国によって異なるのであれば、「論理的思考」も世界共通ではなく、国によって大きく異なるわけです。
このことは同時に、「論理」の判断基準も、国の文化や価値観により異なることを意味するわけです。
少し意外ですね。
※このシリーズの1つ前を見たい方は こちら をどうぞ。