「しんどいと感じた時だけ薬を飲めばいい」と「glimpse of us」

●今週読んだ本

『夜明けのすべて』、『その名は』、『80歳の壁』を読みました。

『夜明けのすべて』は、妹尾まいこさんの小説です。主人公は女性と男性、二人います。それぞれが、とパニック症候群を抱え、同じ職場で働いています。序盤は女性主人公がメインで、深刻なストーリー展開を予感させるものですが、中盤以降は男性主人公がメインになり、女性主人公のおかげで、悩みながらも、人生の楽しさであるとか、働きがいであるとかを取り戻してく、ほのぼのとしたストーリーです。とても読みやすい作品でした。

『その本の中名は』は、又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんの共作です。絵本部分と短編部分があります。絵本部分の大半は、クスッと笑えるブラックユーモアです。また、挿絵の無い短編は、本にまつわる感動的な話、ちょっと怖い奇妙な話等です。いろいろなストーリーがあって、とても読みやすい作品でした。

ちなみに、ヨシタケシンスケさんについては、ひろしま美術館で作品展があったので、内容を見たい方は、こちら　をどうぞ。

『80歳の壁』は、和田秀樹さんの作品です。和田さんは勉強本を多数執筆されている方ですが、精神科のお医者さんです。この本を一言で説明するならば、

「高齢者になったら誰しも病気持ちなんだら、健康診断等の結果ではなく、自分がしんどいと感じた時だけ薬を飲んだ方が、楽しく長生きできる」

というものです。

例えば、コレステロールがちょっと高いからと言って、これを下げる薬を飲むと、副作用として免疫力が低下するため、結果的にコロナに感染して重症化しやすいのだそうです。

それから、血圧がちょっと高いからと言って、これを下げる薬を飲むと、栄養が身体にいきわたらず、結果的に体力が落ち、元気がなくなるのだそうです。