歴史が持つ意味とは何でしょうか?
先日、宇山卓栄さんの『経済で読む解く世界史』を読みました。
この本の最初に書いてあったことが、秀逸だったので紹介したいと思います。
歴史が持つ意味についての内容です。
歴史が持つ意味とは何でしょうか? この本を読むと、その意味がよくわかります。
この本に書いてあることを、僕の言葉を交えながら、以下に記します。
『歴史というのは、過去の出来事について、「過程」と「結果」を示しています。
その情報は、断片的なものではなく、脈絡を持つものとして綴られます。
一方、僕らの周りで、テレビやインターネットから流れてくるのは、出来事の断片的な情報です。
このため、僕らは、断片的な情報について、「過程」と「結果」について考えを巡らせる必要があります。
「過程」と「結果」を間に存在するべき情報を補足して、断片的だった情報を意味があるものに昇華します。
こうした補足をするために、参照するのが過去の「過程」と「帰結」の累積データです。
これが、歴史です。
歴史が必要とされる最大の理由がここにあります。
もしも、参照するべきの累積データを持っていなければ、日々得られる情報は、無意味なものとして終わってしまいます。
人間の意識は、その断片の中に埋没していくでしょう。
情報の断片に意味を持たせること、そしてこれを読み解いていくこと、これが歴史の目的です。』
なるほどですね。
人間の行動が歴史を作るわけですから、歴史を見れば人間が何をしているのか分かるわけです。
歴史を見れば、今現在起きていることの原因と、今後起きうる未来が、見えてくるわけですね。
僕らは何のために歴史を勉強するのか?
何のために歴史を記す必要があるのか?
その答えが、ここに書いてあると思いました。