歴史が持つ意味とは? | 技術士を目指す人の会

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勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

歴史が持つ意味とは何でしょうか?

 

先日、宇山卓栄さんの『経済で読む解く世界史』を読みました。

この本の最初に書いてあったことが、秀逸だったので紹介したいと思います。

歴史が持つ意味についての内容です。


歴史が持つ意味とは何でしょうか? この本を読むと、その意味がよくわかります。

この本に書いてあることを、僕の言葉を交えながら、以下に記します。

 

『歴史というのは、過去の出来事について、「過程」と「結果」を示しています。

その情報は、断片的なものではなく、脈絡を持つものとして綴られます。

一方、僕らの周りで、テレビやインターネットから流れてくるのは、出来事の断片的な情報です。

このため、僕らは、断片的な情報について、「過程」と「結果」について考えを巡らせる必要があります。

「過程」と「結果」を間に存在するべき情報を補足して、断片的だった情報を意味があるものに昇華します。

こうした補足をするために、参照するのが過去の「過程」と「帰結」の累積データです。

これが、歴史です。
歴史が必要とされる最大の理由がここにあります。

もしも、参照するべきの累積データを持っていなければ、日々得られる情報は、無意味なものとして終わってしまいます。

人間の意識は、その断片の中に埋没していくでしょう。

情報の断片に意味を持たせること、そしてこれを読み解いていくこと、これが歴史の目的です。』

 

なるほどですね。

人間の行動が歴史を作るわけですから、歴史を見れば人間が何をしているのか分かるわけです。

歴史を見れば、今現在起きていることの原因と、今後起きうる未来が、見えてくるわけですね。

 

僕らは何のために歴史を勉強するのか?

何のために歴史を記す必要があるのか?

 

その答えが、ここに書いてあると思いました。