「のに」がつくと ぐちが出る | 技術士を目指す人の会

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勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●「のに」がつくと ぐちが出る

 

我が家のトイレには、カレンダーが貼ってあります。

 

そのカレンダー、相田みつをさんの書が印字されたものです。

8月はこれでした。

 

あんなにしてやったのに

「のに」がつくとぐちが出る

 

これは、胸にささりましたね。

 

さて、この書、これよく読むと、「あんなにやったのに」ではないんです。「あんなにしてやったのに」なんですね。

「あんなにやったのに」なら、あんなに頑張ったのに、結果が伴わないってことです。

ところが、「あんなにしてやったのに」となると、あんなに頑張って、誰かのために何かをしてあげたのに、結果として、見返りがないってことなんなんです。

相手の反応に不平不満があるってことなんです。

 

あんなにしてやったのに

「のに」がつくとぐちが出る 

 

これ、短い言葉ですが、見事ですね。

さすがは、相田みつをさんです。

 

じゃぁ、「のに」って言わないようにするために、どうすればいいのか。

 

自分のやったことに対して、相手の反応がいまいち。

でも、「のに」って言ってしまうと、これは愚痴になる。

だから、「のに」って口にしない。ぐっと我慢する。

 

相手の反応を見るから、気にしてしまう。

例えば、facebook。あんなにいい写真をアップした「のに」、「いいね」がついていない。

だから、facebookのアイコンを見ないようにする。

 

それでも、トイレで一人になると、小さな声で「のに」って口にしてしまう。

我慢できずに、facebookのアイコンを押してしまう。

人間そんなものです。

 

そう言えば、これも相田みつをさんの書にありますね。

 

 

では、僕らは人間だから、「のに」って言い続けるのか?

「のに」って言わないようにする方法はないのか?

どうすればいいのか?

 

ちょっと考えてみました。

 

 

●「のに」を言わないですむ方法

 

数年前ですが、僕はよくパチンコをしていました。

博才がなくて、たくさん、負けてましたね。

パチンコに負けると、げんなりするんです。

そりゃ当たり前です。大金がなくなっちゃうわけですから。

でも、どんなに、げんなりしても、風呂に入って、寝る前には、

「まぁ、いいや。あれは、なかったことにしよう。忘れよう。まぁ何とかなるわ。」

って思ってるんですよ。

そして、性懲りもなく、翌日もパチンコに行くんですよね。

ワクワクしながら(笑)

今はパチンコしません。あの頃の自分は、ほんとアホだったと思います。

 

でもね。

「まぁ、いいや。あれは、なかったことにしよう。忘れよう。まぁ何とかなるわ。」

って考え方は、なかなかいいと思うんです。

 

ステップ1

すごく頑張った結果、相手の反応がどんなものであれ、

「まぁ、いいや。あれは、なかったことにしよう。忘れよう。まぁ何とかなるわ。」

って口にする。

 

ステップ2

すごく頑張っても結果が出ない。そんな時、

「まぁ、いいや。あれは、なかったことにしよう。忘れよう。まぁ何とかなるわ。」

って口にする。

 

結果を過去に葬り去るんです。

そして、さらに、これを前進させる。

 

ステップ3

すごく頑張ったけど、それはもう終わったこと。結果を見る前に、

「まぁ、いいや。あれは、なかったことにしよう。忘れよう。まぁ何とかなるわ。」

って口にする。

 

結果を葬り去った後は、プロセスをも過去に葬り去るんです。

 

この方法、賛否両論あると思うんです。

全ての結果を葬り去ることは、ミスや失敗までも消し去ることにつながり、反省しなくなります。それはよくないです。

誰かの評価を葬り去るのは、独りよがりの仕事をするようになり、誰かを喜ばせることができなくなります。それはよくないです。

努力のプロセスを葬り去るのは、積み重ねた努力に裏打ちされた自信までも消し去る可能性がある。それはよくないです。

 

その一方で、使ってしまったお金や労力や時間は、返ってこないわけです。

無くなったものに気持ちを注いでも、返ってこないわけです。

だから、何かにつけて言えることですが、やってしまったことは気にしない方いいという側面もあるわけです。

 

つまり、

「まぁ、いいや。あれは、なかったことにしよう。忘れよう。」

って口にする。

そして、

「まぁ何とかなるわ。」

って口にする。

これを上手に使えばいいわけです。

これが習慣化すれば、「のに」って言わないようになるかもしれない、そう思うわけです。