語彙力をアップする方法 | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●語彙力とは

語彙(ゴイ)は、デジタル大辞泉によると、以下のような意味になっています。

『ある言語、ある地域・分野、ある人、ある作品など、それぞれで使われる単語の総体』

 

語彙力(ゴイリョク)となる、使える語彙の多さとなるわけです。これをざっくりとした説明となると次のようになると思います。

『意味をちゃんと知った上で使うことのできる言葉の多さ』

 

●語彙力がその人の能力を決める

『その人の使える言葉が、その人の能力の限界』

 

これは何かの本で読んだ内容ですなんですが、言葉を理解できないと、その言葉で表現されたこと全てを理解できないわけです。専門用語、外国語、数式、シンボルであろうと、その言葉を使える範囲内でしか、自らの能力を発揮できない。

だから、自分の語彙力が、自分の発揮できる能力の限界になるわけです。

語彙力、重要ですね。

 

 

●語彙力をアップする方法

先日、『本当の語彙力がグングン伸びる本』を読みました。

語彙力というフレーズですが、書籍のタイトルや雑誌の特集で目にします。こうしたものの中でも、この本はいい本だと思います。

この本には語彙を増やす方法が書いてあります。

何をすればいいのか?

 

「書く」です。

 

 

新しい言葉を入手するためには、まずは、「読む」や「聞く」が必要です。

そして、その言葉を記憶に刻むためには、実際に使う必要があります。それが「書く」と「話す」です。

この書籍では「書く」ことを重視しています。

具体的には、一文日記を書くことを推奨しています。

一文日記を書く際のポイントは、①語彙力アップを意識すること、②出来事と心情をセットにして書くことです。

例えば、サッカーで日本がコロンビアに勝ちましたね。これは出来事です。

嬉しかったですよね。これが心情です。

出来事と心情をセットにすると、以下のようになります。

『日本がコロンビアに勝って、すごく嬉しかった。』

さすがに、こんな文章を毎日書いても語彙力は増えませんよね。

語彙を増やすことを意識しなければならないんです。

そこで、勝ったの部分、嬉しかったの部分を、別の言葉にします。例えば、次のような言葉です。

 

・勝利した

・白星発進した

・凱歌をあげた


・喜んだ

・ご機嫌だ

・歓喜の声を上げた

・感慨深い(4年前は惨敗してるだけに)

・感極まった

・雄叫びをあげた

 

ちょっと難しい言葉を思い出す。それをパソコンで検索して漢字、意味を調べる。出来事と心情がセットになるような言葉をチョイスする。

これを続けると語彙力はアップしますね。

さらに、こうした作業を続けていくと、言葉の微妙な違いに敏感になってきますね。

そうすると、言葉同士の相違点がわかるようになります。

語彙力アップに努める、これが文章力や説明力に繋がるわけです。