会社がなくなる、らしいです。 | 技術士を目指す人の会

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勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

神田昌典さんの、「これから10年活躍できる人の条件」、「未来から選ばれる働き方」を読みました。
 
作者の神田さんは、今後会社がなくなると言っています。どういったメカニズムで会社がなくなるのでしょうか。
 
 
●会社がなくなるメカニズム
 
世の中に存在するすべてのものは、導入、成長、成熟と言う3つのステージを通るそうです。
そして、この成長のプロセスは、S字カーブを描きます。これは自然界の基本的な法則なのだそうです。
 
新商品や新事業のライフサイクルもS字カーブを描くと言われています。
さらに、続きがあります。
成長量が、成長期の3分の1になった時、成熟期の終焉なのだそうです。
成熟期の終わりとは、つまり、衰退が始まるわけです。
商品や事業の寿命が到来するわけです。
 
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 《2022-これから10年、活躍できる人の条件 著:神田昌典氏 より》
 
ここで会社の話に戻しましょう。
会社の寿命ですが、1983年には会社は30年が存続期間でした。
しかしながら、1,990年代の終わりには会社の寿命は10年と言われるようになりました。
 
つまり、3分の1になったわけです。
会社は成熟期を終えようとしているわけです。
 
実際、ここ最近、会社の寿命は6年とも言われるようになりました。
どんどん短命になっているようです。
 
作者は次のように言ってます。
 
2024年には会社がなくなる。
 
驚きますね。
 
もちろん、成長カーブに沿って会社の寿命が短くなっても、会社がなくなるわけではないと思います。
 
実際、今から30年前の1986年、会社の数は530万社でしたが、2016年になっても3分の1になっているわけではありません。まだ380万社存在します。
 
だから、会社がなくなるわけではなく、会社の形態が変わる、そう言いたいのだと思います。
 
特に、AIの高度化、高普及の影響は大きいでしょうね。
 
販売、製造、運転、いろんなことをAIがやってくれるようになります。
無人化の促進です
 
人間のやるべき価値ある仕事は限られてきます。サラリーマン、会社を取り巻く環境は大きく変わるろうとしているわけです。
 
●未来に選ばれる人
 
会社がなくなる時代にはどのような人材が飛躍していくのか?
 
作者は3つの勇気を持つことが大切だと言っています。
次の3つです。
 

❶激変する技術環境に対応し、未知なる分野に踏み出す勇気。

❷暗闇の中でも輝かしい未来ビジョンを描き、1人でも声を上げる勇気。
❸自分と共振するビジョンを持つ組織を見分け、その組織と共に成長していく勇気。
 
ひとりで未知の世界に飛び込んで、仲間と共に戦うわけです。
これって、ワンピースのルフィや桃太郎ですね。つまり、いつの時代でも、ヒーローのような人間が必要だと言うことになるのでしょうね。
 
同時に、これから勉強するべきことも、大きく変わります。
 
時代の流れを注視する必要がありますね。