資格学校で勉強するリスク | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

●資格学校に行った方が早く合格できる

自分が初めて作ったブログ、テーマはなんだったのだろう?

 

そう思い、振り返ってみました。

僕が初めてブログを作ったのは2015年3月22日。

テーマは、独学よりも資格学校がいいのか?  でした。

 

行政書士に合格して2か月後にブログをスタート。2年間独学でやって不合格。その後、資格学校のDVD講座を受講して合格できたので、ブログでは次のように言及している。

 

「独学よりも資格学校がいい。

やはり効率的だ。

合格するために、使える手があるのなら使うべきだ。」

 

資格学校で勉強したほうが早く合格できることは、間違いないです。

だから、資格学校は行くべき、そう思っていました。

 

あれから、2年半が経過して、少しだけこの思いが変わりました。

資格学校に行くこと自体は賛成です。

でも、資格学校で勉強することは、メリットもありますが、リスクもあるんです。これを知っておく必要があります。

どんなリスクがあるのか?

 

●資格学校に行くことにより背負うリスク

資格学校では、テキスト、問題集、講義、模擬試験を提供してくれます。

そして、次の3つのことをやってくれます。

 

① 「この部分を分かりやすく説明すると、こうい意味です」という文章理解。

② 「この部分が重要だから、記憶しておきべきです」という選択と集中。

③ 「過去の傾向から判断すると、今年はこれが出題されます」という分析と予想。

 

文章理解、選択と集中、分析と予想、これらを全て資格学校がやってくれるわけです。

子供の頃は塾がこれをやってくれました。そして、大人になったら資格学校がやってくれるわけです。

 

この勉強スタイルが体に染み込んでしまうと、勉強というのは教えてもらうものだと考えるようになります。

 

しかしながら、実際の仕事を始めたらどうでしょう。

誰かが、ゼロから仕事を懇切丁寧に教えてくれる組織、ほとんどありませんよ。

 

そして、実際に仕事をしていると、様々な問題が生じますが、こうした問題の解決方法が書いてある問題集も、答を教えてくれるカリスマ講師も存在しません。

もちろん、書籍、HP、上司、先輩から情報は得れるますが、その情報を取りにいくのは自分自身です。

基本、自分だけが頼りなんです。

 

でも、塾と資格試験だよりで生きていると、何か問題が発生したとき、自分で解決できなくります。

 

これが資格学校で勉強することで背負ってしまうリスクなんです。

 

資格学校に行く場合、このことを、十分、認識しておく必要があります。

 では、どうすればいいのか?

 

だから、資格学校に行くのはいいのですが、その際は、資格学校を活用するという意識を持っておくべきです。受け身ではなく、自主性ある活用です。

 

試験の全体像をつかんで、どうやったら試験に合格できるのか、自分でも見極める必要があります。

そして、勉強の中の、どの部分を資格学校を活用して楽をしているのか認識した上で、勉強することが重要だと思います。