『レジリエンスの鍛え方』を読みました | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

「レジリエンス」は復元力。

ストレスやトラブルがあって落ち込んだ後、再起する力です。

下図でいうと、②の部分がレジリエンス。

では、どうやってレジリエンスを手に入れるのか?

3つに分類できるようです。

●自分の中に存在するネガティブを静観する

レジリエンスを鍛える

●逆境を乗り越えることができた原因を分析する

 

1 自分の中に存在するネガティブを静観する

自分の中にはネガティブな人格が存在します。

分類すると7つのネガティブがあるそうです。

 

①批判=あいつが悪い!あいつのせいだ!

②正義=嫉妬=何であいつが!不公平だ!

③負け犬=失敗したぁ、ダメだなぁオレは。。

④諦め=やってもダメ、やっぱあきらめよう。。

⑤心配=たぶん失敗する、悪いことが起こる。

⑥謝り=自分が悪い、無条件でごめんなさい。

⑦無関心=どうでもいい。。。

 

こんな感じで7つあります。

ポイントは、人格が存在するってところです。

人格ですから、自分では思い通りにならないわけです。

思い通りにならない、ネガティブな人格が存在しているわけです。

だから、ネガティブな感情を消し去ることとはできません。

 

自分の中にネガティブな感情が生じたるということは、ネガティブな人格が表に出てきたわけです。

人格ですから、消えることはないです。

そこで、やるべきことは、静観です。

他人事のように、「あぁ、ネガティブな感情が出てきたなぁ」って自分の人格を眺めるわけです。

この一手間で、冷静になれる。

そして、落ち込みの底打ちをするわけですね。

 

2 レジリエンスを鍛える

レジリエンスは鍛えることができるそうです。ざっくり分類すると次の5つ。

実体験の蓄積

=知識や認識だけではなく、実際の成功体験をする。そして、この蓄積が自分は大丈夫だという自信を育む。

②お手本の真似

=目標とするべき人物を見つけ、その誰かの真似をする。その誰かのように振舞うことで、ちゃんと成功できるという根拠を持てる。

③好ムードに身を置く

=誰かの行動を見ているとミラー効果によって、その誰かの行動をまねてしまう。誰かのポジティブも伝染する。だから、好ムードに身を置けば、自らも好ムードになれるし、それが再起のタネになる。

④自らの強みを知って活かす

=弱みを克服するよりも、強みを伸ばした方が自信につながる。強みを伸ばすためには、まずは、自分の強みを知っておく必要がある。多くの人は自らの強みを把握していない。だから、強みを知るという行動が重要になる。

⑤感謝の習慣化

=誰かに感謝できる人間は、逆境に強い。なぜなら、落ち込んでいる時に救われるのは、誰かの優しさであり、誰かの優しさに気付くためには、感謝に対して敏感になる必要がある。だから、感謝を習慣化することが重要になる。

 

3 逆境を乗り越えることができた原因を分析する

 

失敗や挫折や失望や傷心の記憶は永久に残ります。

しかしながら、こうした逆境があっても、僕らは、今現在、普通に生きています。

つまり、逆境を乗り越えたわけです。

失敗や挫折や失望や傷心といった逆境に目を向けるのではなく、なぜ、その逆境を乗り越えることができたのか、冷静に客観的に分析した方がいいようです。

こうした分析によって、自分が逆境を乗り越えた理由が分かれば、次に、逆境に陥ったときにも、条件が整えば復活できる、大丈夫だという気持ちになれます。

逆境を貴重な経験に昇華することができます。

 

 

というわけで、『レジリエンスの鍛え方(著:久世浩司)』には、レジリエンスを鍛える「技術」が書かれていました。

これは勉強になりましたね。