「レジリエンス」は復元力。
ストレスやトラブルがあって落ち込んだ後、再起する力です。
下図でいうと、②の部分がレジリエンス。
では、どうやってレジリエンスを手に入れるのか?
3つに分類できるようです。
●自分の中に存在するネガティブを静観する
●レジリエンスを鍛える
●逆境を乗り越えることができた原因を分析する
1 自分の中に存在するネガティブを静観する
自分の中にはネガティブな人格が存在します。
分類すると7つのネガティブがあるそうです。
①批判=あいつが悪い!あいつのせいだ!
②正義=嫉妬=何であいつが!不公平だ!
③負け犬=失敗したぁ、ダメだなぁオレは。。
④諦め=やってもダメ、やっぱあきらめよう。。
⑤心配=たぶん失敗する、悪いことが起こる。
⑥謝り=自分が悪い、無条件でごめんなさい。
⑦無関心=どうでもいい。。。
こんな感じで7つあります。
ポイントは、人格が存在するってところです。
人格ですから、自分では思い通りにならないわけです。
思い通りにならない、ネガティブな人格が存在しているわけです。
だから、ネガティブな感情を消し去ることとはできません。
自分の中にネガティブな感情が生じたるということは、ネガティブな人格が表に出てきたわけです。
人格ですから、消えることはないです。
そこで、やるべきことは、静観です。
他人事のように、「あぁ、ネガティブな感情が出てきたなぁ」って自分の人格を眺めるわけです。
この一手間で、冷静になれる。
そして、落ち込みの底打ちをするわけですね。
2 レジリエンスを鍛える
レジリエンスは鍛えることができるそうです。ざっくり分類すると次の5つ。
①実体験の蓄積
=知識や認識だけではなく、実際の成功体験をする。そして、この蓄積が自分は大丈夫だという自信を育む。
②お手本の真似
=目標とするべき人物を見つけ、その誰かの真似をする。その誰かのように振舞うことで、ちゃんと成功できるという根拠を持てる。
③好ムードに身を置く
=誰かの行動を見ているとミラー効果によって、その誰かの行動をまねてしまう。誰かのポジティブも伝染する。だから、好ムードに身を置けば、自らも好ムードになれるし、それが再起のタネになる。
④自らの強みを知って活かす
=弱みを克服するよりも、強みを伸ばした方が自信につながる。強みを伸ばすためには、まずは、自分の強みを知っておく必要がある。多くの人は自らの強みを把握していない。だから、強みを知るという行動が重要になる。
⑤感謝の習慣化
=誰かに感謝できる人間は、逆境に強い。なぜなら、落ち込んでいる時に救われるのは、誰かの優しさであり、誰かの優しさに気付くためには、感謝に対して敏感になる必要がある。だから、感謝を習慣化することが重要になる。
3 逆境を乗り越えることができた原因を分析する
失敗や挫折や失望や傷心の記憶は永久に残ります。
しかしながら、こうした逆境があっても、僕らは、今現在、普通に生きています。
つまり、逆境を乗り越えたわけです。
失敗や挫折や失望や傷心といった逆境に目を向けるのではなく、なぜ、その逆境を乗り越えることができたのか、冷静に客観的に分析した方がいいようです。
こうした分析によって、自分が逆境を乗り越えた理由が分かれば、次に、逆境に陥ったときにも、条件が整えば復活できる、大丈夫だという気持ちになれます。
逆境を貴重な経験に昇華することができます。
というわけで、『レジリエンスの鍛え方(著:久世浩司)』には、レジリエンスを鍛える「技術」が書かれていました。
これは勉強になりましたね。