境界上のお話 | ぼくは占い師じゃない

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易のブログ……だったのですが、最近は白橋 升としての創作活動「遊星出版」の話題や日常雑記を綴っています。遊星出版のサイト(Googlesite)で作品を紹介しています。活動や作品の紹介はこちら(遊星出版公式サイト)→https://sites.google.com/view/yuusei-press

他人様のお話は読まない。

すぐ真似したくなるから……


などといっておきながら、暇に任せて近頃は、ちょこちょこ目についた作品を読んだりしている。



町の本屋さんには消えてほしくないので、ときどき書店でふつうに本を買う。


書店で偶然見かけて、上下ともなるとちょっと高いが、よさそうだと思ったので買ってきた。

「家守綺譚」。

原作小説を漫画化した作品である。

時は明治。その父君の依頼により亡友の実家を預かることになった、駆け出しの作家青年の話。

常に「水」と関わっているお話で、水は、人の心やその深いところ、今風にいうなら潜在意識の象徴である。


幽霊や物の怪は水場に出るというが、この作品でも最初から亡友が至極平然と登場する。

というよりこの連作、生身の人より物の怪の方が数多く登場しているのではあるまいか。


主人公ははからずも水際、この世とあの世の境界近くに住むことになった。

私たちがふだん自分だと思っている「顕」在意識の部分は、潜在意識という大海に浮かぶ儚い小舟のようなものだ。

耳なし芳一を引き合いに出すまでもなく、あまりそっちの方と関わっていると、小舟に穴があいてたちまち浸水してくる。

 

気づいたときには、あっという間に大海に飲み込まれてしまう。

ああ、真似したい。