天体観測とはなにか | ぼくは占い師じゃない

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易のブログ……だったのですが、最近は白橋 升としての創作活動「遊星出版」の話題や日常雑記を綴っています。遊星出版のサイト(Googlesite)で作品を紹介しています。活動や作品の紹介はこちら(遊星出版公式サイト)→https://sites.google.com/view/yuusei-press

昔から文章を書くことは好きでした。どうしてなのかは、よくわかりません。

 

書くことの素振りのような、ジャーナリングは別として(「ライティング・ダウン~素振リノムコウ」こちら→)、書かれたものは基本的に、ひとさまに読んでいただかなければ成り立たないのは、プロでもアマでも中学生でも同じことです。

中学の頃はパソコンもネットもスマホもゲームもSNSも文フリもない時代でしたから、ノートにボールペンでお話を書いて、そのノートを限られたクラスメートの間で回し読みしてもらっていました。

内容はよく読んでいたSFじみた話が多かったのですが、あんまりおもしろくないので(これは今も変わらないのかな。スミマセン)、とにかくその仲間たちが実名で登場する話を書いていました。

そのようにしますと、たとえ話がおもしろくなくても、少なくとも話に登場する人たちは読んでくれます。読者様を確保する作戦でしたが、あんまり茶化しすぎて、クレームがつくこともありました。

その後、ごたぶんに洩れず作家になりたいと思っていた時期もありましたが、才能にも根気にも努力にも、機会にも欠けていました。

 

そういう定めではなかったのでしょう。

二十歳で社会人になって最初に入った会社が、社員の平均年齢が25、6歳。学校を出てまた学校に入ったようなもので、かなり遅めの青春ともいえるこの時期、文章を書くことはしばらく、どこかへすっ飛んでました。

   ☆

「天体観測とはなにか」という新作の校正がほぼ終わりかけています。

 

「宇宙」的な話ではありますが、タイトルから想像されるような、天文学や占星術の話ではなくて、易が中心(エキ・セントリック)な話です。

ベースになっているのは上で書いた人生の後の、ちょっとだけヘヴィな期間です。

 

創作することというのは、とりわけ私小説的な作品の場合は、自分を切り売りするってことなんだよ……と、しばしば耳にしますが、半分は合っていて、半分はちがうと思います。

何を書いてもモトは自分というのは、そうだと思います。どんなに想像を膨らませて、どんなにフィックションしたとしても、明示的にか、ほのめかしか、背景かはわかりませんが、作品のどこかには必ず作者自身がいます。

だけどそれは、「切り売り」ではないと思います。

 

「切り売り」という言葉には、「有限」という含みがあります。どう思い描くかにもよりますが、自分というピザを切り分けるイメージです。

 

S、L、Mのサイズやトッピングの違いこそあれ、ここまでが自分という大きさには必ず限りがあります。

ピザはイメージであって、実態はそんな境界も限界もないのかもしれません。そうだとすると、「切り売る」ことはそもそもできないということになります。

 

「無限」を切り取ることはできません。

「天体観測とはなにか」は易の話であり、そんな話でもあります。


【書影。めでたい紅白カラー】

リリース時には、このブログでお知らせいたします。よろしくお願いいたします。