書き込みをさぼっていたら、
ずいぶんと間があいてしまった。
その間に読んだ本も少々たまったが、
今回は「書く」ことについて、
書かれた本をいくつか。
またちょっと長くなります。
ワープロ(専用機は死滅。ソフトに化けた。
若い人はセンヨウキなんて知らない)、
それから、パソコン、
そんでもって、インターネットへの
接続環境の急速な普及で、
「書く」ことは、
ずいぶん身近になった。
ホースの太さももずいぶん太くなったみたいだが、
(ちなみにうちはまだナローバンドです)、
この世界でのコミュニケーション・ツールは、
相変わらず文字であり文章であり……が主体である。
これを読んでいる方はご自分でも、
おそらくネット上で文章を書くこともおありだろうから、
今回ご紹介する本は役に立つ……
かもしれない。
といっても、昔からあるような、
「文章作法」、「××の書き方」といった本ではない。
これらは紹介したくても紹介できない。
読んだことがないから。
「魂の文章術」
ナタリー・ゴールドバーグ
小谷啓子訳
春秋社
なんかすごいタイトルになっちゃったが、
旧タイトルは
「クリエイティブ・ライティング
―自己発見の文章術」
だった。
そう、過去に読んだことがある。
それを忘れて(タイトルも変わってたしぃ)、
読んだことがない本だと思って買い込み、
ゴロゴロしながらながめていたら、
むむ、なんか覚えてるぞ……
となり、出版社のワナにはまって
二度買いしていたことに気づいた。
とはいえ、読んだのはずいぶん前だし、
本はブックオフにいってしまったし、
一応著者へのインタビューなどがついた増補改訂版だし、
アマゾンは返品できないし、等々と思いつつ、
めったにしないことだけど、
また読んだ。
著者は作家で、自分の創作クラスも持っていて、禅をたしなむ。
作家って…
わたしは文章書きでプロになる気はないし……
と思われるかもしれないが、
冒頭に書いたように、
文章を書くことは身近になっている。
別にプロでなくても文章は書く。
なによりも書くことはストレスの発散になるし、
自分を知る、いい鏡になる。
ブログであれHPであれ、いかなるカタチであれ、
他人様に見せる文章はもちろん別。
他人様にお見せする文章で、
ストレス発散してはイケナイ。
読まされるほうはたまったものではない。
それとは別に、まったく個人的に、ひたすら書き続けていると、
自分というものがある種の「流れ」であることがよくわかる。
様々なスペクトルを持った、波束といったほうが正しいか。
ひたすら書き続けるなんてムリだ、といわれるかもしれないが、
そのためのネタと技術が、この本にはぎっしりとつまっている。
他人にみせない文章なんて書いたところでなんになる?
実はぼくもそう思っていた。
文章は他人にみせる=他人にモノを伝えるためのツールじゃ!
それ以外のナニモノでもない!
まあ、確かにそうなんだけど、
じゃあ他人にモノを伝えるため「ではない」文章を
書いてはいけないか?というと、そうでもない。
だれにも見せない文章を書いたからといって、
隣人が怒鳴り込んできたり、
警察に捕まることもこともないのである。
そんなことしてなんのメリットがあるの?
ご利益のことをいっているのだとしたら、
それはその方次第……
確かにオカネはもうからない(多分)。
だけど、ぼくははご利益は大いにある!
と、思っている。
個人的な話だが(ていうかブログって、
他人様にお見せする個人的なものでもありますよね)、
20年以上会社勤めをしていて、2000年以降、
ある種の「行き詰まり」にぶちあたって、
結局辞めてしまったのだが、
この「行き詰まり」期間に支えになったのが、
この本にあるようなやり方で
書き続けることだったのである。
というかこの本に出会って、
そんなふうに「書く」ことをはじめたわけだ。
とにかく途中で放り出さないように、
高いノート(伊東屋のスカイバーノートとか)や
万年筆などをを買い込み、書き続けていた。
タネをあかすと、
このブログでやっている「易経」の独自解釈なども、
この時書いたことがもとになっているものもある。
おかげさまで、今はようやく、
心の安定を取り戻している状態だ。
(もちろん書くことだけじゃなくて、
妻をはじめとして、周りが助けてくれたからなんですがね)
言葉は他人にものを伝えるためだけにあるものではない。
注意してみれば、始終言葉がアタマの中をとびかっていることがわかる。
想念というコトバである。
もちろん画像を含む、その他の感覚の想念もあるが、
できるだけ間髪を入れずに、それらにカタチを与え続けていると
(つまりは「書く」ということ)、やがておもしろいことが起こる。
最近は、ライティング・セラピーのような療法もあると聞く。
もしご興味がおありになるなら、
メリットだのなんだの、シャンプーみたいなこといってないで、
まずはお試しアレ。
書くという行為から、
長い期間遠ざかっていた人がこれをはじめると、
最初は頭で書くことになるだろう。
ちょいとしんどいが、しばらくすると、
次に身体が書くようになる。
続けていけばやがて、魂が語りだす。
(キレがいいので連載形式にします。
このあと次回に続きます)