秩序 | ぼくは占い師じゃない

ぼくは占い師じゃない

易のブログ……だったのですが、最近は白橋 升としての創作活動「遊星出版」の話題や日常雑記を綴っています。遊星出版のサイト(Googlesite)で作品を紹介しています。活動や作品の紹介はこちら(遊星出版公式サイト)→https://sites.google.com/view/yuusei-press

コスモス。意識。
整列。整っていること。
完璧。

   ☆

初爻から上爻まで各爻は「本来そうあるべき」陰陽が決まっている。これを「正位」という。この卦は各爻の陰陽が本来そうあるべき正位に完全一致したパーフェクトな[象|カタチ]である。
よって、遊びや面白味、のびしろは一切ない(一切、は言い過ぎかもしれない。卦辞では「ちょっとはある」といっている→「亨小」。ただし、あくまで、小、「ちょっと」だ)。


この卦を基準とするなら、この卦以外の卦は必ずひとつ以上の爻の陰陽が「不正」な状態にあることになる。
事象を認識するには基準になる枠組みが必要である。これ、それ、あれ、どれ、私、貴方、敵、味方、関係なし。
人の意識はその枠組みによって成立する。爻の位置による陰陽の正・不正は、人の意識が定めた枠組みともいえる。つまりこの卦こそは、人の意識が本来カオスである外界を認識するための[基準|フレーム]なのだ。

この[文脈|モデル]に沿っていえば、人間にとってのあらゆる事象は、カオス(次の卦)と、この卦の間で成立する。そしてその、あらゆる事象のシンボル群が六十四卦で、観立ての描写が各々の経文だ。

この卦は経文の内容も卦の並び順も次の最後の卦(混沌)と対を成しているようにみえる。今までいろいろあったが、実はこれが基準だったのだと明かして(既済)、最後の最後にリセットされて(未済)、易は終わるのである。