Piece in the heart of the city | ぼくは占い師じゃない

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易のブログ……だったのですが、最近は白橋 升としての創作活動「遊星出版」の話題や日常雑記を綴っています。遊星出版のサイト(Googlesite)で作品を紹介しています。活動や作品の紹介はこちら(遊星出版公式サイト)→https://sites.google.com/view/yuusei-press


仕事のお客さんで、90近い老婦人がいた。


お元気な方で、隣の隣町くらいまでならよく歩かれていたが、耳が遠く、話していても、しょっちゅう「はあ?」と聞き返された。


そのご婦人がおっしゃっていたことで印象に残っているコトバがある。

「ちょっとアナタ、わかる? 朝起きるでしょ、補聴器着けるの忘れるでしょ、そうすると、シーンとしてるのよ! 何も聞こえないの。まるで森の中にいるみたい!」


都会のド真ん中。
昼なお暗いビルの谷間の一軒家に住まわれていた方である。

街の真ん中にいながらにして、森の中にいられるのもおもしろいな、と思いながらお話を伺っていたのだが、ものすごく瞑想的なことなのかもしれない、と後から思った。

補聴器を外しさえすれば、いつでもその状態に没入できるのである。

ひょっとしてこのご婦人は、実は瞑想の達人だったのかもしれない。




※「瞑想」は、必ずしもある特定の状態を目指すものではないという観方もある。

※タイトルは、Morgan Fisherのアルバム・タイトルより。