修繕 | ぼくは占い師じゃない

ぼくは占い師じゃない

易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

つぐなう。

   ☆

経文ではおそらくは亡き親の後始末をする子の様子が描かれる。

ほころびを[繕|つくろ]うともとれるこの卦を目にしたとき、思い出すのはいつも、自分が面倒をかけた人たちのことだ。

迷惑をかけたらかけっぱなし。

そのままハイサヨナラという、不義理のカタマリのようなこの人生。

借りは返せていない。返せない。

しかしもし、巨大な「流れ」というものがひとつきりあるだけ……という姿がこの宇宙の実態だとしたら、なんらかをその「流れ」に還元することができれば、借りは返せたことになる……のかもしれない。

直接その人にでなくても。

詭弁だろうか。
いいわけだろうか。

まあたぶん両方だろう。

それでも樹は伸び続ける。
季節もめぐっていく。