陰気下降、陽気上昇。
相混じることなく、もの別れ。
★
「安定」とは逆。
上昇する性質を持つ陽気が上にあり、下降する性質を持つ陰気が下にある。
そのまま放っておくと、陰陽は互いにどんどん離れていってなにもおこらない。
陰気、陽気の性質・動きとしては、「安定」していたときと、なにも変わっていないことに留意する必要がある。
変わったのは、周囲の状況である。
成長もいつも順調、というわけではない。
そんな時もある。
★
この卦に出くわした時ポイントになるのは、どこが(なにが)閉塞していると観るのか、という事だ。
ふつうは自らの行く手が塞がっていると観る。
しかし必ずしも、そう観なければならないというわけでもないだろう。
気に入ってるのは視点を180度変えた観方だ。
塞がっていくのは行く手ではない。
今まで歩んできた道が用済みになる。
塞がっていくのは、そちらの[旧|ふる]い道。
そんな観方である。
暗い方ばかりではなく、明るい方も見たい。
☆
そんな時もある。
しかし、活路も必ずある。
活路のない状況などありえない。
決して、無責任な事は言えないけれど。
