Beyond Seekers | ぼくは占い師じゃない

ぼくは占い師じゃない

易経という中国の古典、ウラナイの書を使いやすく再解釈して私家版・易経をつくろう! というブログ……だったんですが、最近はネタ切れで迷走中。

世の中は広いもので、
こんなブログを書いていたら、
「『易システム』とやらを教えろ!」
と、おっしゃっていただける方が、
三人にもなってしまって……
イヤー、まいったまいった!

というのは、大ウソ。

こちらから頼み込んで、
ムリヤリ聴いてもらっているのが、ホントー。
三人様とは言っても、
うち一人はサクラだから実質お二方。

とはいえ、
こんな自分のハナシを
聴いていただける人がいらっしゃるなんて、
アリガタイのである。
世の中捨てたモンじゃないんである。

そんなわけで月一回くらいのペースで、
これといって先も決めず、
お話させていただいているのだけど、
いつもぼくのつまんない話じゃ退屈だろうから、
なんかやっぱり、
おもしろいゲームみたいなのもやってみましょうか、
ということで、その「ゲーム」をやってみたら、
思いのほかおもしろかった。

holga13
【さて、向かいのマンションの向こう側にはなにがある?】
Baby-Holga 110-ISO100 晴天・屋外

易でやるゲームといえば射覆が定番である。
「セキフ」と読むが、
出題者があるものを隠した状態で回答者に見せる。
回答者はやおら卦をたてて、そのものがなにか当てる。
ちょっとしたお遊び・トレーニングなんだけど、
出題者の趣味関連のものとか、その時節の旬のものなどが
ターゲットになることが多かったようだ。

酒好きな人は、後でイッパイ飲ろうと思って
酒を持ってきたりして。

「あ~、それ、iching君が持ってきたんだろ、酒だ、酒」
「その包みのカッコ見た時点でバレバレだよな」

てな感じで、
卦をたてるまでもなく当てられてしまう。
まあ、完全にノーヒントではないのである。
では!
というわけで、ターゲットを
銘柄とか、産地とか、精米度にする……と、
これはかなり上級者向けになったりして。
ナカナカ趣があってよさそうだな~
こんどやってみよう……。

じゃなくて、ええと、

やったのは、昔ながらの射覆ではなくて、
リモートビューイング(RV;遠隔透視)の、
易システム版のようなもの。

RVは冷戦時代の忘れ形見のテクノロジーだが、
本チャンでは、緯度経度を指定して、
実際の場所を「観る」ものらしい。
テイサツするんである。
ブッソウなのである。

トレーニングでは封筒に入った、
実際にある「場所」の写真をターゲットにして、
そこを「観る」。
RVでは、イデオグラムと呼ばれる、
文字とも図形ともつかない筆記からスタートし、
それを一種の「焦点」として、
一定の手順でイデオグラムを展開。
コトバ、スケッチ、文章にしていく。
つまりそれらのスケッチや文章が回答になる。

ぼくらは、イデオグラムを描くステップで卦を立て、
すばやくメモった得卦のメモを「焦点」にし、
以降はRVの手法を独自にアレンジした手順でやってみた。
ダメでモトモト勝ちゃモーケ、といった感じではじめたのだが……

これがなんと、ひょっとしたら「失敗」ってのはないんじゃないか、
と思うくらいのオドロキモモノキの結果。
100%とはいかないが、初めてでもかなりの部分が「観える」のである。
しかも、ほとんどノーヒントといっていい。

もちろん誰も、そんな「透視」の訓練を受けたことはない。
易システムやRVのメソッドがすぐれている、
ということもあるのだろうが、
人間が本来持っている潜在能力
といったほうがいいかもしれない。

だれにでもできるのである。

ビョンドシーカー。
「向こう側」を熱心にみつめるもの。
リモートビュアーというより、
なんだかこっちのほうがしっくりくるような気もする。
英語のニュアンスはわからないけど。

さて、
あなたの目の前に広がる地平線の向こうには、
なにがあるのだろう。