単なるYES・NO(陰陽)からはじまって、陰陽符号を二つ組み合わせた4つのパターン
(四象といいます)になり、
続いて、八卦ときました。
陰陽(YES・NO)から四象への拡張、
四象から八卦への拡張は、
いままでの材料が使われて、
新しい秩序がカタチづくられる過程でもあり、
これを、「創発(エマージェンス)」といいます。
人間を含む自然もこの創発という過程を経て進化していくようです。
そういう意味でも易システムは
この世界の縮図であるということもできると思います。
たとえば、
いままで単体の男、女であったものが、
結婚することで家庭をつくるということも、
従来の、単独の男と女という材料をつかって、
家庭という新しい秩序が創発した……
と、とらえることもできるでしょう。
子供ができれば、新しい仕組みであることはより明確ですが、
そうでなくともそれは、今までの要素を含み、
かつ、いままでになかった仕組みなのです。
「新しい」秩序~仕組みである、
というところがポイントです。
ある男女による家庭という仕組みは、
その男がひとり、その女がひとりの状態のころには、
まったく、カケラも存在しなかったしくみなのです。
ただふたりが集まっただけなのではなく、
別の、今までになかった、
まったくあたらしいイミがそこにはある。
そのイミは各家庭で異なると思います。
それは……
新しい功利でしょうか。
相手が自分のニーズを満たしてくれるから??
それとも、いままで経験したことのなかった
互いの人生を分かち合い、学びを深めることでしょうか。
四象から創発した八卦にも、
いままでになかったイミが創発しました。