齋藤雅希(まさき)です。
この三連休、子供達は私の実家へお泊まりに行きたいというので、我が家は現在、旦那さんと二人暮らし状態です。
毎日暑く、今日と明日
私は「銀河のほとり」のお手伝い。
旦那さんはひとり悠々と休みを満喫中。
もうすぐ夏休みですが、
夏休みと言えば宿題。
中でも、読書感想文って
手こずりませんでしたか?
私、当時は本を読むのが大嫌い。
なので"あとがき"のみ読んで内容を推察し、
適当に感想を捻りだして
何とか原稿用紙を埋めていました。
読書は大人になって、好きになりました。
思うに、強制的に感想を書かされることがなくなったことも、理由のひとつかもしれません。
最近は何だかんだと言い訳して
読書から遠ざかっていましたが、
ひょんなことから
一冊読破してしまいました。
「課題図書」
そう、夏休み読書感想文のため
推奨される児童書です。
小6の娘と選んだ課題図書が
「こんぴら狗(いぬ)」
犬好きの私がタイトルだけで薦めた本でした。
こんぴら=金比羅
表紙は、昔の旅姿の人と参道の階段を登っているであろう犬の様子が描かれています。
何となく気になって
娘より先に
夏休み前なのに
読み始めてしまいました。
・捨て犬で瀕死の状態だった子犬をお香屋の娘が拾って大事に育てる。
・元気に育った犬は「ムツキ」と名付けられ、娘に可愛がられて育つ。
・娘が16才の頃、兄である跡取り息子が病で亡くなり、更に娘まで体を壊して寝込むようになってしまう。
・両親は、息子ならず娘までも亡くすのではないかと、あちこちの近隣神社仏閣にお参りするが、娘は益々元気がなくなっていく。
・いよいよ困った両親は、相談した大店のご隠居から、ムツキを「こんぴら狗」として、代わりに金比羅様へお参りさせることを提案される。
という成り行きで、
ムツキの金比羅詣での旅が始まります。
実はこれ、江戸時代当時
本当にあったことなんだそうです。
お伊勢参りか金比羅参りは庶民の憧れで、
自由に旅をすることが許されなかった当時の人々は、代表で誰か代わりに行ってもらうことも多かったのです。
その、人の代わりに
「犬」が行ったという記録が残っているそう。
勿論、犬が一匹で往復の旅をしたわけはなく
旅人の手から手を経て、無事に役目を成り行きで果たしたとのこと。
昔の人達はみな信心深く、
「こんぴら狗」を敬ってお世話をしたらしいです。
犬好きの私は、そんな風習があったなんて驚くと同時に感動していしまい、グングン物語に引き込まれてしまいました。
ムツキは、様々な旅人達と
好むと好まざるとに関わらず
出会いと別れを繰り返しながら
見事、
こんぴら参りをしてのけます。
(私、ここでもう涙💦)
娘も、ムツキの様子を知る由もないため、
とても心配していましたが、
ムツキがこんぴら参りを済ませた頃から、
だんだんと健康を取り戻したため、
「きっと帰って来る」
と、信じて待っていたのです。
そして、何とか無事に
江戸と讃岐を往復したムツキは
いよいよ飼い主である娘と感動の再会をするのです。
(私、もう号泣💦💦💦)
ムツキの賢さと健気さに感動し
犬を人の代わりに金比羅参りをさせたという事実や、それを可能にした当時の人々の信心と優しさにもまた、感動してしまいました。
小学生高学年向け児童書ですが、
当時の世の中や人々の生活や思想を知ることができ、読んでよかったなと思う一冊でした。
そして
やっぱり犬って可愛いなと
昔飼っていた愛犬の姿を思い出しました。
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