母の日だった日曜日。
家族でご飯を食べに行く。
出かける前に家で、「何が食べたい?」とママに聞く。
うちの奥さんは、肉か寿司かラーメンが好きだが、
子どもたちがいるから、その決断はまあまあ難しい。
3歳の子どもは大きな声を出して、周りの人ににらまれてしまうかもしれない。
11歳の娘は、シンプルに好きじゃないものは絶対に食べない。
そんなハードルを乗り越え、家族みんなが笑顔になって、奥さんに母の日の感謝をしないといけない。
どうするべきか・・・
肉といっても奥さんが食べたいのはステーキだから、
子どもたちはそういうのは食べない可能性もある。
寿司屋はうるさくできないから、行くなら回転すしか?
ラーメン屋はゆっくりおしゃべりができないしなぁ。
まあ、そんなことをうっすら思うが答えは出ないまま、
とりあえず家を出ながら歩いて話していると。
フードコートへいこう!
答えが出た。
家族がみんな笑顔になれる。
そこは、フードコートです。
違うもの食べれるから。
ということで行ってみたら、母の日でとても混んでいた。
大ピンチ。
しかし、よく見ると、1テーブル席があきそうだ。
おばさま3人組が食事を終え、お話をしている。
食器は乾いている。
食べ終わってけっこう時間が経っているのだろう。
一瞬、おばさまたちと目が合う。
しかし、そのままおしゃべり続行。関係なし。
これは、人の心をなくしたモンスター3人か?
しかし、可能性があるとしたらここしかない。
待つ。
息子が待ちきれない感じが出てきた。
家族たちには食べるものを選んできてと伝えて、
一人でいつ席が空いてもいいように周りを見渡しながら。
さながら中盤のサッカー選手のように。
家族が一周して戻ってきたころ・・・まだ話している。
あ、ダメだ。
心の中で試合終了のホイッスルが鳴ろうとした。
諦めかけた時、おばさまのうちの一人が、
「そろそろ帰ろうかな」
と言って立ち上がった。
ゴール!!!!
いや~良かった。
いや、ほんとラッキーだった。
その後、家族で無事座ってご飯が食べれたのでした。
お休みの日のパパの最大の仕事は、
フードコートの席取りなのかもしれないと思った。