【2024年】区民健診の帰り道で家族のことを考える | 主夫作家のありのまま振り返り日記

主夫作家のありのまま振り返り日記

奥さんと出会ったとき、女の子は5歳で。
今はもう11歳になった。
2020年には弟もできた。
あの頃を思い出したりしながら、過去を振り返る日記を書くことにしました。
今の様子も書いたりしています。

42歳男性。

167センチ66キロ。(測定時)

 

クリニックへ行って結果を聞いてきた。

簡潔に言うと

「脂質異常症」と診断を受ける。

 

血中に含まれるコレステロールが多く、放置すれば動脈硬化や心筋梗塞や脳卒中を引き起こすというもの。

 

 

LDLコレステロール 275(基準値は65~139)

 

 

総コレステロール 362(基準値は120~219)

 

 

中性脂肪 184(基準値は30~149)

 



先生が

20数年やってきましたが、この数値はちょっと・・・


相当やばいそうだ。

50歳になった時、どんな血管になっているのか想像がつくらしい。

というか、心筋梗塞や脳卒中で倒れてもいいレベルらしい。

僕より若い年齢で同じ病気で亡くなっている方もいるそうだ。

 

脅しにも聞こえる言葉がポンポン飛んでくるショボーン

 

そして、何が残念かというと遺伝性だということで。

自分で改善できるのは良くて1割程度らしい。

 

おととしからそのような診断を受けて、お酒もたばこもしないが、

食生活を見直したり、サプリを飲んだり努力はしていた。

 

しかし、数値に改善は見られなかった。

 

先生が僕に言う。

 

    

「効果がないからサプリのままなんです。

効果があれば薬になるんです」

 

 

なるほど、と思った。

 

そして、さらに続けて

「サプリ毎日飲める人は薬飲めますよ。治療してみましょう」

 

ということを言われ、承諾をして治療を開始していくことにした。

毎日薬を1錠飲む治療。

これまでと何も変わらないが、これなら続けられる。治療とも思わないが数値が改善したらいい。

というか、これで血管が固くなったりつまらなくなったらいいな。

 

今、奥さんがいるし子どもがいる。

このまま放置して、「ダメな時はダメだよ」なんて立川談志や勝慎太郎のようにタバコでも吸おうという気にならなかった。

 

50歳で倒れちゃったら息子の中学生の制服も見れないじゃないか、とか。

娘の結婚式の姿とか見たいなぁ、とか。

奥さんやこどもたちと嬉しい時は一緒に喜んだり、

落ち込んでる時にはそばにいてあげたりしたいなぁ。

 

まだまだ家族のそばにいたいなぁと思う感情が沸いてくる。

それでもどんな人生のエンディングを迎えるかは分からないけど。

 

 

子どもの頃、『死』なんて果てしなく遠くにあって、自分には関係ないものだと思っていた。

病院で入院しているおじいちゃんに会いに行っても、

「寂しいそうだな」とか「ごはんがおいしくなさそうだ」とかそんなことしか思わなかった。

痴呆症になったおばあちゃんを見ていた時は、「怖い」と感じることもあった。

子どもの頃のお墓参りや火葬場が怖かった。

 

でも、徐々に知ってる人がお墓に入っていく。

お世話になった方が亡くなっていく。

 

あまりスーツを着るような仕事をしていないから、袖を通す時はふっと心が沈んだりする。

 

しかし、自分にも例外なく死は訪れるんだと思った。

認めるしかない、快諾ではないが、渋々。

 

それなら、どんな最期がいいか。

 

子どもたちはそれぞれパートナーを見つけてもらって幸せになってほしい。

だから、僕は奥さんともっと幸せになろう。

離婚を経験している人だから

「いてくれるだけで幸せです」なんて言ったりする。

 

何もしてあげれてないから、僕なんかがそばにいるだけでいいならいてあげたい。

あと何回、あなたを笑顔にできるだろうか。

 

40年、50年、そんな時間は約束されたものではないんだな。

当たり前みたいな時間は全部ありがたかったのか。


風が強くて寒い2月の帰り道。