娘が11歳、小学校5年生。
娘とは5歳の頃からの付き合いだ。
保育園に通っていた娘はよく風邪をひいていた。
薬が苦手な娘は、あまりにも苦手すぎて泣く時もあった。
粉薬を水で溶かして飲むようにしたら鼻をつまんで罰ゲームかのように飲んでいた。
「風邪ひいてるほうがつらいだろ、ちゃんと飲みなさい」
と言ったり、
全部飲んだふりをして流し台に置いていたこともあった。
それを見つけて
「これじゃいつまでも治らないだろ」
とよく注意していた。
あれから月日が流れた。
息子が少し風邪をひいたときも
「大丈夫?」
など心配できるようになった。
なんか化粧のやり方をママから聞いていたりする。
「メイクを練習してからお風呂に入る」とかいう時もある。
勉強やスマホを見るときは前髪をピンでとめな、と言うと、
これくらいがかわいいのに、と言って抵抗してくる。
スピードに違いはあれど、まあ彼女のスピードで成長しているのだと思う。
そんな成長する娘を見ながら、心の中で思っている。
『鼻つまんで薬のんでたくせに』
娘がこれから大きくなって、大人になっても、きっとそう思うんだと思う。
娘が結婚しても。
娘がおばちゃんになっても。