いちかの過ごし方 | さ・い・お・その隠し部屋

 

やっほー! いちかだよー!

 

ちょっと長くなっちゃうかも。

わけて書くからちゃんと読んでいってね笑

 

 

仕事帰りのホームで電車を待ってるあいだ、電子掲示板に目を遣り、そのまま広告に視線を移動させる。毎日、定位置に並んでるんだから、変わるはずもない光景なのに、なんとなく昨日と同じ広告の文字を目で追ってしまう。

 

感情がなさすぎて、どこになんの広告があったのかなんて、きっと覚えていないから、差し替えられていたとしても、気付かず同じ行動を繰り返していそうだ。

 

広告に飽きると、視線の行先は同じ列に並ぶ人や、ホームを行き交う人へ向けられる。無意識に自分の好みの女性を探して眺める。顔だったり、髪だったり、服装だったりを参考にするというより、ああかわいいなぁとか、似合ってるなぁとか、目の保養という方がしっくりくるかもしれない。

 

そうこうしてると、轟音と風圧が全身を撫でる。

レールが擦られる音と勢いに、軽く目を閉じ揺れる髪を片手で抑えて、これからはじまる激闘に心の準備をする。

 

整列乗車で位置について、ドアが開くと、堰を切ったように雪崩れ込む乗客たち。目的の場所を目指してわたしも乗り込む。証券取引所かよってくらいの勢いで、座席が埋まり、人の波にタックルをかまされつつ、自慢の体幹で保とうとするも、グラつきながらシートに腰をおろした。

 

 

今日も目当ての座席には座れませんでした!

 

 

ぐりぐりっと両端を固定され、少しがっかりと肩を落とす。座れただけ幸運だったかなぁと、いもしない神様に感謝を告げてふと考える。

 

不思議。

 

自分でもよくわかんないけど、なぜか隅っこに座りたくなる。

無意識に両脇に人がいるのが嫌なのかと考えるけど、すいてる時でも、いちばん端に座りたくなる。隅の座席が空いているのが視界に入れば、パブロフの犬なみの速度で反応しちゃう。なぜかとても落ち着く笑

 

 

両膝に荷物を置いて、手にはスマホを準備しておく。

惜しくも着席を逃した乗客のあいだを縫って流れる人や、さらに詰めてくる隣と軽い会釈をしあい、まるで葬儀の受付かのように、ひっそりとしめやかな時間が流れ、電車が駅を出るのを待つ。

 

揺れる車内では、まずはGmailから起動して、いつもの確認作業をはじめる。それからSlack、Instagram、LINEへと、仕事からプライベートへ移行して、必要なラリーをしながら公式をチェックする。クーポンやセール情報が着信してると、ニヒルな笑みでそれに応え、スタバの新作のお知らせには、顔面が綻びヨダレをすする。

 

ふと我に返り、一瞬崩れたプリティ・キューティー・スペシャル・フェイスを見られてやしないかと、恥じらいながら周りをチラッと目だけで見回したあと、すぐさま真顔に戻し、ECでお買い物をチェックする。すぐに必要なもの以外は、セールがきたら買ってやろうと、降車駅まで物色する幸せなひとときだ。

 

すると、こんな気持を台無しにする一通のDMがやってくる。

Discordは出先ではあまり開かない。それがゲームの民との境界線だからだ。境界線に特別な意味なんてないけど、なんとなくカテライズしておきたい。それでも、DMはポップアップする設定にしている。DMで送ってくるくらいなんだから、急ぎかもしくはなにか話したいことでもあるんじゃないかと思って、気付けるように設定してあるのだ。

 

*

 

今回はここまで!

長くなりそうなので、続きは次回!笑