突然ですが、こんな瞬間はありませんか?


妻や恋人の返事が、いつもより少し短い。

それだけで、胸がきゅっと縮む。

まだ何も言われていないのに、

呼吸が浅くなる。


友人に送ったメッセージの既読が、

ついたまま返信が来ない。

「何か悪いこと言ったかな」と、

頭の中がざわつく。

指先が少し冷たくなる。


仕事中に、上司から名前を呼ばれただけで、

心拍がわずかにはやくなる。

まだ要件を聞いていないのに、身構えている。


まだ何も起きていないのに、

もう身体は反応している。


その反応は、

もしかするとあなたの中で、

ひとつの“自動反応”

起きているからかもしれません。


わたしたちの中にある反応


先ほどのような場面で、
胸がきゅっとなったり、
呼吸が浅くなったりするのは、
あなたが考えすぎているから
ではありません。

わたしたちの中には、
もともと、ある”反応“が
備わっています。

「危険かもしれない」と感じたとき、
考えるよりも先に、
身体を守ろうとする反応です。

例えば、熱いものに触れたとき、
「熱い」と考える前に、
手を引っ込めますよね。
学校では「反射」と習った気がします。

心もそれと同じように、
これまでの経験をちゃんと覚えていて、
似たような出来事が起こったとき、
先に守ろうとすることがあります。

それは、脳の奥にある「扁桃体」と
呼ばれる部分の活動によって、
危険を察知すると、
ドキドキしたり、不安になったり
してしまうことがあるのです。

つまり、「嫌われたかもしれない」と
思うより前に、あなたの身体は
守ろうとしているのかもしれません。

仕組みだと分かったとしても、
胸がきゅっとなる瞬間は、やっぱりあります。

頭では理解していても、
反応は止めようとして
止まるものではありません。

だからこそ、
わたしはあることを
試してみるようになりました。

わたしが試している、ひとつの小さなこと


わたしがしていることは、
とても小さなことです。
すぐに完璧にできるわけでもないし、
いまだに揺れることもあります。

でも、ひとつだけ
決めていることがあります。

それは、「あ、今こう思ったな」
と言うことに気づいてあげることです。

え?気づくだけ?
そう思った方もいらっしゃるかもしれません。

実際わたしも、「そう思っちゃダメだ」
必死に押さえ込もうとしてきました。

でも、押さえ込もうとすればするほど
かえって不安は大きくなっていきました。

でも、あるとき気づいたのです。

不安をなくそうとするのではなく、
「不安になっている自分」に
気づいてあげる。

それだけで、
自動反応は少しだけ力を弱めます。

それが、わたしが続けている
小さな習慣です。

気づくことで、起きる変化


不思議なことに、
「あ、今こう思ったな」と気づくだけで、
心の動きが少しだけ変わります。

それまでは、
その自動反応そのものを、
「自分」だと思っていました。

ですが、「ダメな自分」
思っていたことが、
自動反応をもっと不安に
させていたのかもしれません。

だからこそ、
「そう思っちゃダメだ」
抑え込むよりも
「あ、今こう思ったな」
そっと気づいてあげる。

それだけで、
自動反応も少し
安心するのかもしれません。

もしよければ、
次に心がざわっととしたとき、
ひとつだけ試してみてください。

「あ、今こう思ったな」と、
そっと気づいてあげること。

それだけで、
心の波はほんの少し
穏やかになることがあります。