ビッグコミックスピリッツに連載されていたむつき潤の漫画をJO1 の川西拓実、桜田ひより主演で実写映画化した『バジーノイズ』

公開は先週でしたが一週遅れて鑑賞

人と関わらず孤独に楽曲制作を趣味とする主人公の清澄(川西拓実)と、彼の曲に惚れ込み半ば強引に同居を迫り、彼の音楽活動を支援したいメンヘラ女子・潮(桜田ひより)、そこに潮の知人で音楽会社に勤める航太郎、かつて清澄とバンドメンバーだったベーシストの陸。

音楽で繋がった若者たちが、清澄の奏でるどこか物悲しいけど優しい音楽に魅せられ、振り回され、すれ違いながら、成長していくお話です。

音楽を生業にしていくうえで、多少の犠牲を払ってでも才能を伸ばし、より高みを目指しビジネスとして成功するのか、多少の苦労は覚悟して仲間と夢を楽しむかどちらを選ぶべきか、果たしてどちらが幸せなのかも考えさせられます。。。

内向的な清澄に対しかなり推しの強い潮というミュージシャンに恋するイタいファン的なラブコメなのかなと思ったら、一緒に住んでる割にあまりにその距離感は恋人同士のそれではなく、あまり恋愛要素はありません。

序盤のその曲の奏者を確認するためにフライパンで窓ガラスをぶち破って清澄の部屋に乱入する潮のシーンとか、基本的には原作を踏襲しているような展開ですが、今ひとつストーリーが盛り上がりに欠けるというか、展開が強引ですし、登場人物の関係性が薄すぎて感情移入もしにくく、サクセスストーリーっぽく見えて、現実感のない漫画展開は否めず、バンド結成も自主制作CDも二人の関係も、どれも中途半端で、最後まであまりうまく行ってる感じもしないですし、評価は高めな割に個人的にはなんか色々残念な内容でした。。。★★★60点

音楽は確かに聞きやすく印象に残りますが、こないだの「キリエのうた」ほど私には刺さらなかったので、これは確かに賛否分かれそうですね。。。