長編アニメ映画制作からは引退していた宮崎駿監督が再び監督として復帰したことでも話題のスタジオジブリ制作の長編アニメ映画『君たちはどう生きるか』
タイトルは、吉野源三郎の同名小説から来ているようですが、劇中には亡き母親から送られた彼に最も影響を与えた本として登場します。物語は太平洋戦争の真っ只中、幼い頃に火事で母親を無くした主人公の少年が、父親が母親の妹と再婚し疎開してきた母方の実家に、しゃべるアオサギの住む古い洋館があり、母親が生きているという怪しいアオサギの誘いと、失踪した義母・夏子を追って洋館にたどり着くと、当然ながら母親の件はアオサギの罠だったが、突如現れたかつてその洋館を建てた大叔父の命令で、別の世界に迷い込んで夏子を探す中でその世界の秘密を知り、その世界で大叔父の後継者となるか、元の世界に戻るかの決断を迫られるお話。
大枠のストーリーはこんな感じですがちょっとさっぱりかもしれません(笑)
あの着ぐるみみたいなアオサギっていったい何者なのか、何で別世界はあんな風になってしまっているのか、禁忌ってなんで?とか、タイトルからも戦後の混乱の中で新しい時代を生きていく若者の成長の話なのかなと思ったらいきなりの冒険ファンタジー展開にも戸惑います。。。
全体的に何がいいたいのか何がしたいのかわかりにくい上に、どんどん意味不明な世界で話が展開していくので、ちょっとついていけなくなりがちなところもあって評価的には酷評なのかもしれませんが、一見クールで賢しい少年が、母親の想いを断ち切れない中でいきなりの新しい母親と距離を取ったり、強くあろうとするも学校でうまく馴染めず自傷行為で逃げてみたりしていたのが、アオサギや別世界のキリコ(一緒に別世界に迷い込んだお婆さんの別世界の姿?)や母親との同行のなかで強さを身に付け、自身の行いを懺悔し、夏子の呼び方も変化していくところなど、主人公の眞人の成長が垣間見える、何だかんだとジブリ映画らしいお話だったなと思います。何だった感も半端ないですが。。。★★★65点
キャスト陣が有名俳優だらけで本当に豪華ですね。。。
パンフレットが落丁でもあったのか公開日に販売されてませんでした
後から売られてもなぁ。。。多分売れ行き悪そうだから単価も上がりそうだし。。。
予告も全く見ませんでしたし、公開したのも知らない人もたくさんいるのでは?なんでこのタイミングで公開してるんでしょ?
吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」を読んだことはなかったのですが、要約を見た感じ、全く本作とは関係ないわけではないのですね。。。
自身を傷つけて寝込むシーンとそれを悔いて反省するところとかまさにコペル君のエピソードにも近しいものがありますし、この映画は吉野源三郎の原作に対する宮崎駿監督のアンサーと言えるかもしれません